セミが教えてくれること 熊本市が調査(RKK熊本放送)
【リンク先抜粋】
熊本市が夏の風物詩ともなっているある昆虫で環境の変化などを調べる取り組みを始めています。
「この辺から音が聞こえたから、いるんじゃないか?」「いたいた」
10月にもかかわらず熊本城で鳴いているはセミです。熊本市はこのセミの生息状況を調べ環境問題に役立てようとしています。そもそもセミで環境の何がわかるのか専門家に聞きました。
「木がたくさんあるような湿気が多い環境が伐採されて公園になってしまうと都市化が進んで、クマゼミがわっと増えるという形になります」(熊本博物館 清水稔学芸員)
例えば街中でも見かけるクマゼミは温暖化の指標とも言われているため、セミの種類ごとの生息状況を知ることは環境問題を考えるうえで重要なデータになるといいます。
調査は今年7月から先月までに市民から1000通を超えるセミの情報が寄せられ、市が集計をしました。その結果、4割以上をクマゼミが占めていました。
「中央区はビルなど都市化が進んでいるので、ほかの区に比べて森林が少ないためクマゼミ多く見られているということがわかる」(熊本市環境共生課 北村聡さん)
中央区は他の区と比べてもクマゼミの確認数が突出していて、都市化が進んでいることがわかります。熊本市はこうしたデータを10年間蓄積して都市開発と自然保護のバランスを考える指標として役立てたいとしています。