懐かしすぎる…90年代のカルト作『ホーカスポーカス』が、いま北米大ヒットのワケ(MOVIE WALKER PRESS)
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今週の北米興収ランキングは、クリストファー・ノーラン監督の『TENET テネット』(公開中)が1位を死守して5週連続ナンバーワンを達成。全世界興収3億ドルの大台をなんとか突破した。しかし先週、「007」シリーズ最新作の公開が来年春に延期が決まったことを受け、イギリスでは大手映画館チェーンCineworldが再度休業を決定。その傘下にあるアメリカ第二の映画館チェーンRegal Cinemasも来週から休業を発表。さらにワーナーは『DUNE/デューン 砂の惑星』をはじめ、今後の上映作品を軒並み公開延期に。未だに収束の兆しを見せないコロナ・ショックが映画界にさらなる打撃を与えようとしている。
【写真を見る】ベット・ミドラーとサラ・ジェシカ・パーカーが魔女に!続編の制作も決まっているハロウィンの定番映画『ホーカスポーカス』とは
そうしたなか、本稿では第2位にランクインした作品にフォーカスを当てたい。公開初日となった金曜日に65万ドル、土曜日には85万ドルを売り上げ、『TENET テネット』越えもあるのではないかと噂されたその作品は、ディズニーが1993年に製作した『ホーカスポーカス』(ディズニープラスにて配信中)だ。
日曜日には45万ドルとやや落ち着いたものの、週末3日間で192万5000ドルという興収は、先週末に『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(80)の再上映が記録した90万8000ドルを大きく上回り、今年再上映された作品では最高の成績。2570館の公開館数も再上映としては極めて異例の多さとなった。
「ハイスクール・ミュージカル」シリーズのケニー・オルテガ監督がメガホンをとり、グラミー賞・エミー賞・トニー賞など輝かしい受賞歴を誇るベット・ミドラーと「セックス・アンド・ザ・シティ」のサラ・ジェシカ・パーカーが共演した同作は、ハロウィンの夜に蘇った魔女3姉妹を描いたファンタジーコメディ。
公開当時は、強敵の多いサマーシーズンの公開とあって大ヒットとまではいかなかったものの、四半世紀以上経ったいまでもハロウィンシーズンに毎年のように放送されるなど、カルト的な人気を誇っている。
今年春には数年前から制作が噂されていた続編の監督に『ヘアスプレー』(07)のアダム・シャンクマンが就任することが決まり本格化。そうしたタイミングでの劇場再公開は、まさに絶好球だったよ