マスメディアの紹介で相談急増…ボランティアと寄付で成り立つ「いのちの電話」の実情は…オンラインとの役割分担も必要な時代に(ABEMA TIMES)

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 しかし前述のとおり相談員はボランティアで、しかも自費による研修を終えなければ、相談を受けることはできないのだという。  「相談員になりたいという方は、もちろん社会の役に立ちたいという思いをお持ちだ。ただ、私どもとしては質も担保したい。一般の方からすると“長いな”とか“自己負担なのか”と思われる方もいらっしゃるかもしれないが、そこを一つのハードルにしている。まずはファシリテーションスキルとともに傾聴スキルを伸ばしてもらう。やはり、かけてくる方は切羽詰まった状況にあると思うので、いい加減な対応をすることはできない。また、アドバイスや指示をするのではなく、ご自身で次の一歩を踏み出せるような、しっかりとした聴き方をするという姿勢で続けている。だから実習として指導者が隣にいる状態で一緒に電話を取ることはあっても、研修を終了して認定されるまでは、基本的に1人で電話を取ることはない」。  厳しい運営状況の中、あくまでもボランティアにこだわる理由は何なのだろうか。加藤さんは、それが「いのちの電話のあり方ではないか」と説明する。「カウンセラーなどが専門的な知識を持って業務を行う場合、やはり相談者のところに介入をすることになる。ただ、それはいのちの電話の本来のあり方ではないと考えている。だからこそ、報酬も今は全くゼロだし、交通費も相談員ご自身がお支払いになっている。相談員の皆さんには仲間意識があるし、人生が豊かになっていると私は感じている。それが35年も続いてきたことのベースにあるのではと思う」と話した。  その上で、当面の課題として電話回線の増設ができればと説明する。また、「悩みの深い方の電話が長くなるのは当たり前だが、中には“ただ人に話を聴いてほしい”という方もいる。もちろんそれを拒否することはできないが、すぐにまたかけてこられる方については少しご遠慮いただくような仕組みも必要だと考えている」。

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(2020/10/08)