日本人初のKBL選手として開幕を迎える原州DB中村太地。「今は早く試合がしたい!」(バスケットボールキング)
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「韓国では思い描いていた毎日を送っています。今は早く試合がしたいですね」
10月上旬、インタビューの画面越しに聞こえる中村太地の声は前向きで表情も明るかった。7月10日に韓国に入国し、2週間の隔離生活を終えてチームに合流。入国から約3カ月が過ぎた今はチームに馴染み、10月9日の開幕に向けて気持ちは高ぶっている。
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デビュー戦となった、9月末のKBLカップ(プレシーズンマッチ)では大健闘したと言っていいだろう。初戦のSK戦では、27分38秒出場で15得点4リバウンドを記録。「チームで一番若いので動き回ることを意識した」というダイビングルーズやドライブをねじこむハッスルプレーを披露し、イ・サンボム監督から合格点をもらう上々のデビューを飾った。だがチームは74-84で敗戦。
続く2戦目の相手は組織的な攻防が売りの電子ランド。中村は相手のディフェンスに苦戦して20分で4得点3アシスト4ファウル。チームもいいところがなく81-109で完敗。2連敗でKBLカップを終えた。
昨シーズン、韓国代表のセンター、キム・ジョンギュ(207センチ/29歳)をFAで迎え入れ、SKとともに同率1位を走って優勝候補の筆頭だったDBだが、今季はKBLカップで2連敗する現状を見ても、チーム作りには苦戦しているといえるだろう。というのも、主力に負傷者が多く、外国籍選手の合流が1名遅れていることが原因だ。KBL全10球団の中で外国籍選手の合流が遅れているのはDBだけであり、「KBLカップではベンチメンバーを鍛えるのが目的だった」とイ・サンボム監督が言うほど、戦力は整っていなかった。
(※DBは昨季も活躍したNBA経験者のチアヌ・オヌアクと再契約したが、オヌアクが個人的な理由で合流しなかったことにより契約を解除し、新外国籍選手を迎えたばかり)
特に、中村の競争相手であるポイントガードに多くの負傷者が出ている。しかしこの状況は、チームにとってはピンチでも、中村にとってはチャンスでもある。開幕までにはメインガードのドゥ・ギョンミン(184センチ/29歳/韓国代表)は復帰予定だが、昨季、司令塔として著しい成長を見せたキム・ヒョノがアキレス腱を断裂するアクシデントに見舞われたことからも、中村の出番は増える可能性がある。