ノーベル物理学賞にロジャー・ペンローズさん 一般相対性理論からブラックホールの存在を導いた研究で 「ペンローズの三角形」など“不可能立体”でも有名(ITmedia NEWS)

【リンク先抜粋】
 スウェーデン王立科学アカデミーは10月6日(現地時間)、2020年のノーベル物理学賞にロジャー・ペンローズさんなど3人を選出したと発表した。いずれもブラックホール関連の研究者。 【画像】不可能立体の一つ、「ペンローズの三角形」  ペンローズさんの受賞理由は「一般相対性理論がブラックホール形成を導くことの発見」。ペンローズさんは英国生まれの天体物理学者で、ブラックホール研究で有名な故スティーブン・ホーキングさんとともに「ブラックホールの特異点定理」を研究した。特異点定理では、アルベルト・アインシュタインさんが提唱した一般相対性理論から、重力が無限大になる「特異点」、つまりブラックホールが存在することを1965年に証明した。  ペンローズさんはブラックホール研究の他、「ペンローズの三角形」や「ペンローズの階段」といった「不可能立体」を提唱したことでも知られる。  ペンローズさんの他に受賞したのは、ラインハルト・ゲンツェルさんとアンドレア・ゲズさん。ゲンツェルさんとゲズさんの受賞理由は「天の川銀河の中心にある超大質量で小さい物体の発見」。  2人はそれぞれ、90年代から研究チームを率い、天の川銀河の中心に位置する「いて座A*」と呼ばれる領域を研究した。この領域の明るい星の軌道を観測したところ、それぞれのチームが「非常に重くて目に見えない物体」を発見。太陽並みの質量を持つ約400万個の天体が、その“物体”を中心に太陽系よりも小さな領域に集まっていることが分かった。2人の研究チームの発見が、天の川銀河の中心に超巨大ブラックホールがあることの有力な証拠になった。  今回のノーベル物理学賞は、ペンローズさんの研究業績に賞金の2分の1、ゲンツェルさんとゲズさんの研究業績にそれぞれ4分の1と分配される形になった。

続きはこちら

(2020/10/06)