金閣寺境内の室町時代遺構に傷 無許可で排水管敷設工事(産経新聞)

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 特別史跡・特別名勝に指定されている世界遺産・金閣寺(鹿苑寺、京都市北区)境内で、文化庁に届け出ずに排水管埋設工事を実施し、室町幕府第3代将軍、足利義満が創建した七重塔「北山大塔(だいとう)」の可能性が指摘される土壇遺構の一部を削る違法行為が行われていたことが6日、わかった。京都府教育委員会と京都市が発表した。金閣寺側も事実を認め、「意図的ではなかったとしても誠に申し訳ありません」などとするコメントを出した。  北山大塔は応永23(1416)年に落雷で焼失した。土壇は境内の北東にあり、規模は約40メートル四方、高さ2・3メートル。府教委などによると、同寺は平成25年末にトイレ建設工事を実施した際に、文化庁に無許可で、土壇の南端沿いに幅40センチ、深さ50センチの溝を掘って直径8センチの排水管を設置した。その際、土壇の南西部分が長さ約1メートルにわたり削られていた。  今回府教委などは、京都市埋蔵文化財研究所の研究員から、別の不適切工事で土壇が損傷したとする申し立てを受けて、文化庁の指導の下で9月から発掘調査を実施。その結果、申し立てがあった件については異常がなかったことがわかった。一方、研究員の指摘とは別の排水管埋設工事による違法行為が発覚した。  文化庁文化財第2課の青木達司文化財調査官は「損傷は遺構の隅でしかも小さく、遺構に大きく影響しないが、違法行為であり、経緯を詳しく調べて、対応を検討したい」と話した。   一般向け現地説明会は7日午後2時から開催される。

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(2020/10/06)