仏大統領府、高田賢三さんの訃報で声明 「ケンゾーはエレガンスそのもの」(産経新聞)
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【パリ=三井美奈】フランス大統領府は6日、4日にパリ郊外で死亡したデザイナー、高田賢三さんを追悼する声明を出した。ブランド名になった「ケンゾー」は「陽気で、鮮やかで、華あるエレガンスそのものとなった」と評した。
声明は、高田さんが東京の文化服装学院で学び、パリでデザイナーとして才能を開花させた経緯を紹介。高田さんのデザインについて「豊かなコスモポリタン精神から生まれた洋服ばかりだった。日本の着物やアフリカ、インドの民族衣装からも着想を得ていた。どのコレクションも旅心を誘った」と振り返った。モデルたちが踊り、象が登場する華やかなファッションショーは「祝祭」のようだったと懐かしんだ。
高田さんがデザインに、虎とひなげしの花を好んで使ったことにも触れ、「虎は彼のスタイルの力強さ、ひなげしは彼の繊細さの表れだった」と指摘した。声明は、マクロン大統領夫妻が高田さんの功績をたたえ、哀悼の意を示したと記した。
高田さんは4日、新型コロナウイルス感染により、パリ郊外の病院で死亡した。