カラスふん害に新対策「物陰に隠れて鳴き声」 実証実験で効果 福井県福井市(福井新聞ONLINE)

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 福井県福井市の足羽三山をねぐらにするカラスのふん害に、豊地区の住民らが苦しめられている。市は2017年度から3年間、市街地の電線に群がるカラスをタカを使って追い払う実験を行ったが効果が続かなかった。本年度は他の自治体で効果があったカラスの鳴き声による追い払い実験を9月に始め、住民も市も「電線に止まらずにねぐらに帰ってくれれば」と効果を期待する。 スピーカーから流れる鳴き声を聞いて飛び立つカラスの群れ  日が暮れた午後6時半ごろ。ファストフード店やコンビニ、消防署が並ぶ花堂中1~2丁目のフェニックス通りの上空を見上げていると、黒い影が電線に集まってきた。30~40羽の群れが数カ所、100羽はあろうかという大きな群れもある。市有害鳥獣対策室の職員が、肩に担いだスピーカーを群れに向けてカラスの鳴き声を流したところ、黒い影は次々と電線を飛び立っていった。  市の調査によると、足羽山、八幡山、兎越(おさごえ)山の足羽三山をねぐらとするカラスは減少傾向にある。09年は最大で1日約6500羽いたが、12年は約3700羽、15年は約3千羽に減った。八幡山に3基設けている捕獲おりにかかるカラスも17年度778羽、18年度659羽、19年度555羽と減っている。  それでも、豊地区のフェニックス通り沿いを中心に、ねぐらに戻る前に市街地の電線に群がるカラスによるふん害は続いている。自治会長の一人は「最近は夜遅くまで電線にとどまり、電線の下の歩道は白いふんの山だ」と嘆き、「市は効果のある対策をしてほしい」と話す。  市が9月から毎週金曜に始めた新対策は、敵に襲われてパニックになり、仲間に危険を知らせるカラスの鳴き声をスピーカーで流して追い払う。鳴き声でコミュニケーションするカラスの習性に目を付けた宇都宮市の企業が開発した。  県内では、あわら市が19年12月~20年1月に計4日間、住宅地で実証実験を行った。同市鳥獣害対策室は「実験後は住宅地にほとんどカラスが集まらなくなった」と効果を語る。  福井市豊地区のフェニックス通りでは、市職員がカラスに感づかれないよう物陰に隠れて鳴き声を流している。同様のふん害の相談が寄せられている松本地区の幾久南交差点周辺でも実施。12月まで週1回程度続け、効果を確認する予定だ。市有害鳥獣対策室は「集まっている場所が危険だと認識させ、早くねぐらに

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(2020/10/06)