あえて今、スカイラインクーペに乗るべき理由とは? インフィニティと日産に未来はあるのか(GQ JAPAN)
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日本で乗れない日本車は、意外に多い。なかでも代表的なものが「インフィニティ」のクルマだ。日産自動車が1989年から展開している高級車のブランドで、日本で言うところの「スカイラインクーペ」ともいうべき「Q60」などの魅力的なモデルがある。海外での高い評価を聞くと、日本で乗れないぶん、憧れがつのる。
インフィニティQ60(以下Q60)は、2016年に発表されたモデルで、2850mmのホイールベースを持つシャシーは、日本でも販売されているスカイライン(米国名インフィニティQ50)と共用だ。
エンジンは3.0リッターV型6気筒ガソリンツリンターボ。224kW(304ps)と298kW(405ps)版がある。前者は「ピュア」と「ラックス」なるモデルに。後者は“イカした”ネーミングの「レッドスポーツ400」専用だ。
Q60は、クルマ好きの心をくすぐるクーペボディだ。スカイライン400Rが全長4810mm、全幅1820mm、全高1440mmのボディであるのに対して、Q60レッドスポーツ400は、全長が4690mmと短く、全幅は1850mm、全高は1370mm。つまり低くワイドになっている。
ウィンドウグラフィクス(サイドウィンドウの輪郭)は、リアクオーターに強いカーブがかかった独特のシェイプだ。クーペはセダンより、はるかに躍動感があり、たいへん好ましい。「スカイラインはスポーティでなくてはいけ
ない」と、思っているひとにはドンピシャのモデルといっていいだろう。
インテリアは、日本のスカイラインとほぼおなじだ。インパネにはふたつのモニターが上下に並ぶし、セレクターギアも、オーソドックスなレバータイプだ。足踏み式パーキングブレーキも踏襲する。
シートは、フロントがホールド性に優れたスポーツタイプに変更され、リアはふたりがけになる。リアシートの中央にはカップホルダーと小物置きが付く。小ぶりのバックレストから想像するに、成人男性の長距離移動には厳しいかもしれない。