「教養人になりたいのに、実際はボーッと寝たり、ポテチを食べたり、ナンパしたりしてしまう」への解決策(ダイヤモンド・オンライン)

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 インターネットの「知の巨人」、読書猿さん。その圧倒的な知識、教養、ユニークな語り口はネットで評判となり、多くのファンを獲得。新刊の『独学大全──絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』には東京大学教授の柳川範之氏が「著者の知識が圧倒的」、独立研究者の山口周氏も「この本、とても面白いです」と推薦文を寄せるなど、早くも話題になっています。 この連載では、本書の内容を元にしながら「勉強が続かない」「やる気が出ない」「目標の立て方がわからない」「受験に受かりたい」「英語を学び直したい」……などなど、「具体的な悩み」に著者が回答します。今日から役立ち、一生使える方法を紹介していきます。(イラスト:塩川いづみ) ※質問は、著者の「マシュマロ」宛てにいただいたものを元に、加筆・修正しています。読書猿さんのマシュマロはこちら  [質問] 理性と情動のギャップのようなものに苦しんでいるのですが、どちらを優先すべきでしょうか?  読書猿さん、相談です。私は「幸福な人生とはより知識や経験を積み重ねる事である」と理屈で結論付けたのですが、実際には何もせず家でボーッと寝てたり、カロリーの高いものを食べたり、とにかく女性をナンパしたりと、自堕落な事や俗的な事に喜びを覚えます。この理性と情動のギャップのようなものに苦しんでいるのですが、どちらを優先すべきでしょうか? ● 自堕落は人間の仕様。でも、打つ手はあります  [読書猿の解答]  『独学大全』の序文にも書いていますが、情動と理性が相反するのは、情動が進化の過程で獲得された生得的なものであるのに対して、理性はヒトが歴史(つまり失敗と対策)を重ねる中で構築してきたものだからです。  「すべき」という主張は「できる」という事実が前提されなくてはなりません。例えば「生身で空を飛ぶべき」と言われても、できもしない訳で、その主張は無意味です。「理性を情動より優先すべき」といっても、そんなことが可能でないなら同様に無意味でしょう。  情動や直感は、進化が長い時間かけて磨いてきたものだけに中々うまくできており、ローコストで素早く結構正確ですが、しかしヒトが長い時間を過ごした更新世の石器時代の環境(進化適応環境)に適応しており、現在の環境に合わないところも少なくありません。  たとえば進化適応環境では高カロリーの食料は希少で

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(2020/10/06)