永作博美、河瀬直美監督は「何かを要求するより、無言の圧」映画「朝が来る」25か国公開決定(スポーツ報知)
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女優の永作博美(49)が6日、カンヌ国際映画祭の公式作品に選ばれた映画「朝が来る」(河瀬直美監督、23日公開)の完成報告会見に共演の井浦新(46)らと出席した。
特別養子縁組で養子を迎えた夫婦が実の母親から「子供を返してほしい」と告げられ、葛藤する物語。井浦と主人公夫婦を演じた永作は河瀬監督ならではの演出法について「何かを要求するより、無言の圧ですよね。『分かってるよね』という感じ。疑問系で投げかけて、選択を迫る」と明かした。
クランクイン前、撮影で使用する家で実際に生活するなど、役柄について深く掘り下げる「役積み」の時間を設けるのが河瀬組の流儀。永作は「新さんと、役ではなく、本当の夫婦が家で相談しているように、養子縁組についても、普通に話し合うように、小さいことを度外視しないように大切にした」と語り、井浦も「特別養子縁組や不妊治療、無精子症について学んで、お芝居を意識するのではなく、目の前で起きていることを丁寧に拾っていきました」と振り返った。
河瀬監督自身、養女として育てられた経験を映画に生かした。河瀬監督が「私は親に育てられず、家族とは何か、その問いがずっとあった」と明かし、永作は「監督じゃないと気付かない目線がある。引き取られる子供の目線」と説明した。今作は世界25か国での公開が決まっており、河瀬監督は「『河瀬映画で一番のエンターテインメントである』と言われています。最後まで見飽きることなく、見てもらえる作品です」と胸を張った。