大相撲11月場所へ 1年ぶりの3大関、三者三様の思い(産経新聞)
【リンク先抜粋】
朝乃山、貴景勝、正代の3大関が11月場所に向けて稽古を再開した。3人ともまだ20代で、今後はしのぎを削りながら賜杯と横綱昇進を争うことになる。ライバル心をむき出しにしたり、無関心を強調したり。意識の仕方は三者三様だ。
新大関の正代は最年長の28歳で、11月場所は29歳になって迎える。他の大関への意識については「ないです。おいおい、わいて出てくるんじゃないかなと思う」と冷静に話した。もともと強気な発言をするタイプではなく、それは大関になっても変わらない。
目標も控えめ。「まずは勝ち越しを目指して、自分の相撲を取りきることだけに集中できたら」。闘争心は胸の中にしまっている。
6日に東京都台東区の千賀ノ浦(ちがのうら)部屋で稽古を再開した貴景勝は、正代の大関昇進について、「それぞれが先を見据えて頑張ればいい。(正代に限らず)全員に負けたくない」と淡々と語った。大関昇進は昨年3月の春場所後。24歳ながら、“先輩大関”としてのプライドがにじむ。
最も対抗心をあらわにしたのは26歳の朝乃山。5日の再始動後には「常に自分が先に(横綱に)上がらないと、という気持ちにならないと上にいけない」と話した。11月場所は大関3場所目。地位にも慣れ、さらなる飛躍を誓う。
3大関になるのは令和元年11月の九州場所以来。20代の大関が3人以上名を連ねるのは平成28年3月の春場所以来だ。伸びしろ十分の3人が高め合えば、土俵は熱を帯びていく。(浜田慎太郎)