メジャーのキャンプは早朝5時からスタート「練習時間が短い」は誤解(日刊ゲンダイDIGITAL)

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【小林雅英 ブルペンから走り続けた13年】#13  2007年11月、クリーブランドで契約の手続きや住まいの手配を終え、日本への帰路に就きました。  出発前は報道陣が誰ひとりとしていなかったのに、成田空港に到着するや黒山の人だかり。現地の入団会見で僕のメジャー移籍が公になったとあれば、それも納得です。  オフシーズンはトレーニングや渡米準備に追われ、迎えた翌08年、いよいよインディアンスのキャンプに合流することになりました。この年のインディアンスのキャンプ地はフロリダのウインターヘブン。辺りに湖が点在する静かな場所です。翌09年からはアリゾナに移り、現在に至ります。  日本では「メジャーのキャンプは練習時間が短い」といわれています。日本だと午前10時くらいに全体練習が始まり、大体夕方まで。午後5時までだとすれば、7時間です。一方、メジャーは全体練習が始まる時間は同じですが、お昼前後には終わってしまう。メジャーのキャンプは日本と比べて短く楽だ、と思う人もいるかもしれません。でも、それは誤解です。キャンプ中、球場にいる時間は、日本も米国もあまり変わらないのです。 ■暗闇にともるクラブハウスの照明  メジャーリーガーの朝はとんでもなく早い。キャンプ地のクラブハウスが開くのは、まだ日も昇らない早朝5時。辺りは真っ暗で、しかも肌を刺すような寒さです。暗闇にクラブハウスのオレンジ色の明かりが浮かび上がる中、ドアをくぐるとすでにトレーナーが待機している。早い選手はそれこそ5時半くらいにはウエアに着替えて汗を流しています。遅くとも8時には大半の選手が集まり、各自、全体練習の前に治療や自主トレーニングを行うのが、メジャーのやり方なんです。  日本のメディアが球場に来るのはミーティングが始まる9時ごろ。10時からウオーミングアップをし、ランニング、投内連係、バッティング、ピッチング……ひと通りやって、お昼前後には全体練習終了です。9時に来れば、その後の自主練習を除けば、選手が体を動かしているのは2時間ほどに見えるでしょう。  メジャーリーガーはしかし、メディアの人たちが来る、はるか以前から球場でトレーニングをしている。5時に球場に来れば、正午まで7時間。つまり、開始時間が違うだけで練習量そのものは日本もメジャーも大差ないのです。  キャンプでは同僚となる選手たちと初め

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(2020/10/06)