学術会議 野党が内閣委で審議要求、与党は警戒(産経新聞)

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 自民党の森山裕、立憲民主党の安住淳両国対委員長は5日、国会内で会談し、日本学術会議が推薦した新会員候補者6人の任命を菅義偉(すが・よしひで)首相が見送ったことについて、7日の衆院内閣委員会の閉会中審査で扱うよう求めた。加藤勝信官房長官か井上信治科学技術担当相の出席も要求。森山氏は6日に回答するとした。  「人事のことなので、非常に難しい問題もあるとは思うが説明できるところは説明してほしい」。森山氏は安住氏との会談後、記者団にこう述べ、政府にできる限りの説明を求めた。  公明党の山口那津男代表も2日、首相に「任命権者として国民に分かりやすい対応をとっていくことが大切だ」と注文をつけた。  加藤氏は5日の記者会見で、日本学術会議会員の任命をめぐる法解釈について、内閣府が平成30年に内閣法制局と協議した結果、会員は特別公務員であるため、憲法15条の規定に基づき、会議側の推薦通りに任命しなくてもよいと確認したと説明した。  30年の協議に関し「公務員を選定し、これを罷免することは、国民固有の権利である」とする憲法15条第1項を挙げ、国家公務員の任命権者は首相だと強調。「任命権者たる首相が(特別公務員である学術会議会員を)推薦の通りに任命しなければならないわけではないという趣旨の整理がされた」と述べた。  ただ、自民党の危機感は増している。幹部は安倍晋三前政権が追及された「森友・加計学園」や「桜を見る会」の審議を念頭に「大きな問題になる」と指摘。特に次の臨時国会は首相にとって初の本格論戦の場となるだけに警戒を強める。  一方、野党の鼻息は荒い。5日には野党4党の国対委員長が会談し、「6人を政府側が意図的に外したことは看過できないという結論に至った」(安住氏)。また、立民と共産の議員は同日、拒否された候補者6人のうち3人から改めてヒアリングを行った。  学術会議をめぐっては、共産党の機関紙「しんぶん赤旗」が1日、任命されなかった推薦候補に安全保障関連法などに反対した人物が含まれていることを挙げて批判。野党は「学問の自由に対する露骨な国家権力の介入」(立民の福山哲郎幹事長)と問題視する。  野党には各種世論調査で高支持率の菅内閣に打撃を与え得る材料を手にしたとの期待が高まっており、7、8日両日の衆参内閣委員会の閉会中審査で追及する考えだ。(原川貴郎、永原慎吾)

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(2020/10/05)