しっくいに新型コロナ感染防止効果 長崎大と関西ペイントが発表(西日本新聞)
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長崎大と関西ペイント(大阪市)は5日、しっくいの塗料が新型コロナウイルスの感染防止に効果があることを共同研究で確認したと発表した。しっくいはアルカリ性が強いことから、ウイルスを含む細胞が5分間接触すると感染力が99・9%以上減少するという。
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日本の伝統的な建築材であるしっくいは、石灰石からできる消石灰(水酸化カルシウム)が主な原料。消石灰の成分は強アルカリ性で、抗菌や抗ウイルスの作用を持つ。同社は2007年、消石灰の配合割合が高く、繊維や紙にも塗れる塗料を開発。16年にインフルエンザウイルスなどへの効果を確認していた。
長崎大の安田二朗教授(ウイルス学)が、新型コロナウイルスに対する同社のしっくい塗料の効果を調べる実証試験を実施。ウイルスに一定時間さらした細胞を塗料に触れさせたところ、5分間で99・98%のウイルスが不活化して感染力を失ったという。
安田教授は「短時間で細胞内をアルカリ性に変えるしっくい塗料の効果は極めて高い」と語る。ただ、同社は「他社のしっくい製品は消石灰の配合割合が低い場合があり、同様の効果が得られるとは限らない」と説明する。 (石田剛)