東証システム障害、自動切り替えの設定にミス 独立社外取締役が調査委(産経新聞)

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 システム障害のため1日に終日売買停止となった東京証券取引所は5日、問題の原因について、株式売買システム「アローヘッド」内で市場運営に関する情報を格納する装置の設定にミスがあったと明らかにした。メモリーが何らかの理由で故障したが、予備機への自動切り替えが動作しなかった。4日に設定を修正した。 【写真】頭を下げる宮原東京証券取引所社長  アローヘッドは富士通が開発・設計し、平成22年から稼働、昨年11月に刷新した。問題が起きた部分の設定は富士通が手がけ、東証も内容を確認したという。  メモリー故障後、予備機への自動切り替えもできなかったため、証券会社に相場情報を配信したり、売買を監視する業務に異常が発生した。全銘柄の終日売買停止は、東証の売買が平成11年に全面システム化されて以降初めて。  問題を受けて、東証の親会社、日本取引所グループ(JPX)は5日、調査委員会を同日付で設置した。社外取締役4人で構成し、委員長は弁護士の久保利英明氏が務める。障害発生の原因や再発防止策、責任の所在などを検証し、調査報告書としてまとめる。  JPXの清田瞭(あきら)最高経営責任者(CEO)は5日、「投資家や市場参加者に多大なご迷惑をかけた」と陳謝した。この日、オンラインで開かれた全国証券大会で、当初の予定を変更して謝罪の時間を設けた。  来賓の麻生太郎金融担当相は「国際金融ハブとしての日本の資本市場の信頼確保のためにも徹底した原因究明再発防止が大事だ」と述べ、JPXと東証に対し、危機管理能力の向上を求めた。

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(2020/10/05)