【コラム】出遅れた王者マリノスにCFジュニオール・サントスがもたらした“効果”(SOCCER DIGEST Web)

【リンク先抜粋】
 サッカーは90分、そして一つの大会、もしくは1シーズンという長丁場の勝負である。ミクロ的な視点は大切だが、マクロでしか判断できないこともある。一つ一つの積み重ねの連続が、勝敗を分けているのだ。 【PHOTO】今年だけのオリジナルデザイン!異彩を放つJ1の夏季限定・特別ユニフォームを一挙紹介!  例えば、センターフォワードの存在である。  ボールを優勢につなげるだけなら、大きくてでかく、パワーのあるFWよりも、テクニックとスピードのあるMFを前線に置く戦いが有効とも言われる。いわゆる0トップになるが、世界的なスタンダードにはなっていない。つなぎ、崩し、攻撃は潤滑に行くかもしれないが、90分の戦いの中で0トップは弱点が見えるのだ。  大きくてでかく、パワーのあるFWは、その存在だけで相手センターバックに脅威を与えている。技術的には雑であっても、単純なロングボールにハイジャンプで激しく競り合い、クロスに対して飛び込む。あるいはサイドに流れて、ボールを受け、ポストワークで起点を作る。前線の拠点となって、それを頼りに味方は押し上げ、0トップにはできない仕事だ。  CBはCFとの駆け引きに疲弊する。ハイジャンプを繰り返し、体をぶつけ合い、足を使わされ、試合が進むにつれ、消耗していく。その結果、ディフェンス精度は落ちるのだ。  攻撃側は、その時にチャンスを迎える。ラインを上げられなくなった相手に対し、パスを回し、サイドを崩し、篭絡できる。ボールをつなぐ、運ぶ技術が輝くのだ。  昨シーズン王者である横浜F・マリノスは今シーズン、戦術的に研究され、守備面の拙さが出てしまい、出遅れた。しかし、柏レイソルからジュニオール・サントスというCFを補強したことによって、息を吹き返している。  ジュニオール・サントスは、細やかなプレーができるタイプではない。しかし屈強な身体をディフェンスにぶつけ、五分五分なら自分のボールにし、驀進するインテンシティを持っている。その格闘が敵のバックラインを撓ませ、隙を作り出し、それによって攻撃が勢いを得ている。その迫力でラインを下げさせ、ワイドの選手たちも勇躍するようになった。  ボールプレーを基調にする横浜にとっても、プレー強度の高いCFは一つの武器になる。  しかし、ジュニオール・サントスはパワーに恵まれているがゆえに、大味なプレーも見

続きはこちら

(2020/10/05)