ほおずきの花が暗示する光秀の未来。 終盤に向けてのドキハラ展開。『愛の不時着』路線に突入か?【麒麟がくる 満喫リポート】(サライ.jp)
【リンク先抜粋】
足利義昭上洛に奔走するのは朝倉か織田か?。戦国のターニングポイントを活写する『麒麟がくる』。舞台は越前一乗谷。大国のトップ朝倉義景が溺愛する嫡男が謎の死を遂げた。
* * *
ライターI(以下I):前週に将軍宣下を受けた足利義栄(演・一ノ瀬颯)が、持病の腫物が悪化している様子が描かれました。
編集者A(以下A):室町幕府将軍で唯一京都に入れなかった将軍です。歴代将軍の中でも影の薄い存在ですが、その義栄が大河ドラマに登場したことは素直に喜びたいと思います。なにしろ足利将軍家の血脈を現在に伝えているのは、義栄の弟の系統(平島公方家)です。
I:江戸時代の喜連川藩は鎌倉公方足利家の系統ですもんね。
A:はい。以前にも触れましたが、平島公方家は、江戸時代には阿波蜂須賀家で客将扱いとはいえ冷遇されたといわれます。そのため江戸後期の当主が蜂須賀家を離れて京に退去したといいます。そうしたこともあり、明治になって華族どころか士族にもなれず「平民」だったそうです。
I:大河への登場は僅かですが、そうした歴史にも思いを馳せてほしいですね。興味を持った人は、なぜ義栄が将軍になったのか、京都に入れなかったのはなぜなのか調べてみたらいいと思います。
A:そんなことしたら、この時代の権力闘争が複雑すぎて、ドラマでわかりやすく表現するのは難しいことがわかると思います(笑)。でも、三好氏の力が強力だったことは確かなので、例えば、朝倉義景(演・ユースケ・サンタマリア)周辺が上洛を躊躇した理由もわかるのではないでしょうか 。
A:今週は、一乗谷の朝倉館で、義昭の元服の儀が執り行なわれました。義景が加冠役を務めました。この席に京都から二条晴良(演・小薮千豊)を招いています。これは史実通りの描写でした。
I:〈あな めでたやー〉と言っていましたね。このお公家さんは近衛前久(演・本郷奏多)のライバル的存在ですが、冒頭部分でさっそく近衛とやり合っていました。こういう場面が大河に出てくるのは良いことだと思いますが、後半戦の尺が足りないという状況の中で、近衛家と二条家の権力闘争が始まって、やきもきしている視聴者も多いのではないでしょうか。
A:コロナ禍で収録が綱渡りというのはわかりますが、そろそろ日本放送協会も予定されている44話をやり通すのか、それとも年内で完結させるのか、はたまた多くの視聴