トランプ氏感染…遅れる米経済対策 議会も停滞、「二番底」の懸念(産経新聞)

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 【ワシントン=塩原永久】トランプ米大統領の新型コロナウイルス感染が影響し、政策運営に遅れが出る公算が大きくなってきた。政府と議会は追加経済対策を検討中だが、トランプ氏の職務復帰が見通せないことや、議会審議の停滞が見込まれることで、追加対策をめぐる与野党合意が遠のきそうだ。雇用改善の勢いは鈍っており、景気の二番底を招く懸念もある。  ■不安要素多い景気の先行き  トランプ氏は3日、病床から「米国は景気支援を必要としている。協力して成し遂げよう」とツイッターに投稿した。政権幹部によると、トランプ氏は感染後も、大統領選情勢に影響する景気の動向を強く気にかけているという。  景気の先行きは不安要素が多い。2日発表された9月の就業者数は66万1千人増にとどまり、回復ペースの鈍化が鮮明になった。航空大手や外食業界などで人員削減の動きが再加速し、改善途上の景気に冷や水を浴びせる恐れが強まる。  政府はこれまでに累計3兆ドル(約320兆円)超の経済対策を実施。追加対策はムニューシン財務長官が政権と与党・共和党側の窓口となり、野党・民主党側のペロシ下院議長と交渉を続けてきた。  ■相次ぐ感染…早期審議入り難しく  だが協議が佳境に入ったものの、共和党の上院議員にコロナ感染が次々と判明。上院共和党トップのマコネル院内総務は3日、最高裁判事の承認手続きを除き18日まで休会すると明らかにした。協議は続くものの、上院で法案の早期審議入りは難しくなった。  トランプ氏の職務復帰が見通せない影響も響く。民主党は2兆2千億ドル規模の対策を求めるが、共和党は1兆5千億ドル強に抑えたいとしており、与野党の隔たりは大きい。協議進展に向けた調整にはトランプ氏の了承が不可欠で、着地点を探りづらい情勢だ。  感染した共和党の上院議員2人はホワイトハウスで9月26日に開かれた最高裁判事の指名式典に参加しており、式典で感染者集団(クラスター)が発生した疑いが指摘されている。ホワイトハウス内に感染が広がれば、コロナ対応のほか、中国ハイテク企業に対する圧力強化といった外交案件にも影響が及ぶ恐れがある。

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(2020/10/04)