穏やかな人が突然…コロナ禍で性格・言動急変「CIAMS」が増加 (産経新聞)

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 新型コロナウイルスの流行が長期化する中、普段は穏やかな人が急に怒りっぽくなるなど性格や言動が変容したとの報告が相次いでいる。診療にあたる南多摩病院(東京都八王子市)総合内科・膠原(こうげん)病内科の国松淳和(じゅんわ)部長はこうした現象を「CIAMS(シャムズ)」と命名した。目に見えない不安感が人々の心をむしばんでいるとみられ、周囲とのコミュニケーション強化を呼びかける。(三宅陽子) 【表】自粛期間中に有効だった生活上の対処法  シャムズは「新型コロナ感染症が誘発する精神状態の変化」を意味する「COVID-19/Coronavirus-induced altered mental status」の頭文字から取った。国松氏は「シャムズは病気ではなく、『新型コロナで変わってしまった人たちを指す用語』と思ってもらえればいい」と説明する。  ■礼儀正しかった人が…今春気付く  国松氏がシャムズの存在に気付いたのは、国内で感染が急拡大した今春ごろ。外来診療などを通じ、新型コロナに感染していない人たちの中に、普段とはやや様子が異なる人が現れ始めていることを知った。  穏やかで礼儀正しかった患者がある日突然、医師や看護師を怒鳴り散らす。他にも、コロナ流行前には絶対に言わないこと、やらないことをして迷走している人がいたり、頑張り過ぎている人がいたり…。「その人らしくない言動」に周囲が困惑したというエピソードが患者の家族や仲間の医療者からも届くようになり、シャムズを確信した。  ■「見えない不安」、発散もできず…  シャムズはなぜ起きるのか。背景を探っていくと見えてきたのは、新型コロナに対する「見えない不安」だった。長引く自粛生活により人とのコミュニケーションが希薄となる中で、不安は増幅。人々の間で静かに伝播(でんぱ)していっている様子もうかがえた。  「これまでは何かに行き詰まっても、友人や同僚らと仕事帰りに飲みに行く、遊びに行くことなどで発散できた。今はそうした機会が狭められ、会話も減ったことで、多くの人がひそかに具合が悪くなっている」と国松氏は分析する。  ■悪化しやすい高齢者「声かけ続けて」  予防には、不安で凝り固まった心を早期にほぐすことが何より重要になる。  特に高齢者はシャムズを悪化させやすく、国松氏は散歩などでの気分転換を勧める。新型コロナの

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(2020/10/04)