謎の巨大クレーター、シベリアのツンドラ地帯に出現 気候変動が原因か(CNN.co.jp)

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(CNN) 今夏、シベリアのツンドラ地帯の上空を飛行していたロシアのテレビクルーが、深さ30メートル、幅20メートルの巨大なクレーターを発見した。 写真特集:思わず息をのむ、自然が生んだ驚異の風景 この地域では、2013年以来、このクレーターを含めて少なくとも9つのクレーターが発見されているが、科学者らはこの巨大な穴がどのように形成されたかを把握できていない。シベリア北西部ヤマル半島の石油・ガス田付近で最初のクレーターが発見された時には、隕石(いんせき)の衝突、未確認飛行物体(UFO)の着陸、秘密の地下軍事貯蔵施設の崩壊など、さまざまな説が浮上した。 現在、科学者の間では、この巨大な穴は蓄積したメタンガスの爆発と関係していると考えられている。そしてこのメタンガスの蓄積はこの地域の温暖化が原因の可能性もあるが、まだ研究者らが把握できていない点は多い。 謎の解明 スコルコボ科学技術研究所・炭化水素回収センターの主任研究科学者、エフゲニー・チュビリン氏の研究チームは、実際にクレーターの中に入り、それがどのように形成され、その原因となったガスがどこから来たかを調査した。 同研究チームは、2017年にエルクタクレーターと呼ばれるクレーターの現地調査を行い、永久凍土、地表の土、氷のサンプルを採取した。そして、その6カ月後にドローンを使った観測も行った。 チュビリン氏は、これらのクレーターが地質学的に極めて短期間で形成され、あっという間に湖になってしまう点が問題だとし、北極でクレーターを発見できるのは科学者にとってこの上ない幸運、と語った。 今年6月に発表された調査報告書によると、永久凍土の上層部に、地中の深い層と地表に近い部分の両方から発生するガス(主にメタン)が蓄積し、これらのガスの蓄積によって生じる圧力は、凍結した地面の上層部を突き破るほど強力で、土や岩をまき散らし、クレーターを形成するという。 しかし、このクレーター問題の研究はまだ極めて初期の段階にあり、1つ1つの新しいクレーターが新たな研究や発見につながる、とチュビリン氏は言う。 またエルクタクレーターに関して、科学者らが作成した模型によると、同クレーターは干上がった湖の中で形成されたが、恐らくその湖にはアンダーレイク(湖の下の)タリクと呼ばれるものが存在した。これは湖が干上がった後、徐々に凍結し始

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(2020/10/03)