「ランボー」 スタントなし!スタローンは4カ所も骨折 映画がみたベトナム戦争(夕刊フジ)

【リンク先抜粋】
 【終結45年 映画がみたベトナム戦争】  言わずと知れた「ロッキー」シリーズと並ぶシルベスター・スタローンの代表作。本作の後、『怒りの脱出』(1985年)、『怒りのアフガン』(88年)、『最後の戦場』(2008年)と続き、終わりかと思いきや今年6月、最新作『ラスト・ブラッド』が公開された。ベトナム戦争がらみは最初の2作だけで後はアフガニスタン、ミャンマー、メキシコと舞台が変わっている。  ただ第1作にベトナムの戦場は出てこない。むしろ当時、社会問題だったベトナム帰還兵の戦争後遺症をえぐり出す。  ベトナムから帰還したジョン・ランボー。彼に危険を感じた保安官(ブライアン・デネヒー)はナイフを所持していただけで逮捕した。警察での取り調べでベトナムでの拷問が脳裏によみがえったランボーは逃走。州兵を巻き込んで反撃に出るが、元上官のトラウトマン大佐(リチャード・クレンナ)の説得で投降する。  原作はディヴィッド・マレルの小説『一人だけの軍隊』。ベトナム帰還兵への偏見や心の病をテーマにした内容に、ワーナーが版権を買ったが、主演が決まらなかった。  クリント・イーストウッドに断られ、ダスティン・ホフマンには「暴力的すぎる」、ジェームズ・ガーナーには「警官を殺す役はごめんだ」とそっぽを向かれた。  仕方なく権利をカロルコ・ピクチャーズという新興会社に売却したが、やはり主演が決まらない。そこに手を挙げたのがスタローンだった。  トラウトマン大佐役にはカーク・ダグラスを予定していた。原作ではランボーは大佐に射殺される。ダグラスが辞退したのは、ランボーが投降するラストが原作通りでないことに異論を唱えたからとされる。ただランボーが殺されていたら続編はなかっただろう。  撮影は、スタローン自身がスタントマンなしで取り組んでいる。しかしハードなシーンが多く、4カ所も骨折した。使っているナイフはスタローンの特注。武器類はFBIやSWATの協力ですべて本物で厳重に保管していたにもかかわらず、武器密輸組織に盗まれる事件まで起きた。  日本では1987年公開の『ランボー 地獄の季節』を、多くの人が勘違いして見にいったとの笑い話も。もちろんこのランボーとは詩人のアルチュール・ランボーのこと。(望月苑巳)  ■ランボー テッド・コッチェフ監督。日本公開は1982年12月18日。米国で

続きはこちら

(2020/10/03)