志ん生の長男に生まれたばっかりに。没後38年。十代目金原亭馬生、復活の予感(サライ.jp)

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結婚相手や友だちは選べても、自分の親を選ぶことはできません。どんな親のもとに生まれるか――いくら運命は変えられると言っても、こればかりは変えようがない。落語家の十代目金原亭馬生(1928~82)も、父親に大きく人生を左右されました。 父は五代目古今亭志ん生。天衣無縫の語り口と破天荒な生き方が語り継がれる、昭和落語のレジェンドです。しかし、馬生が生まれた昭和3年前後は笹塚の借家で、家賃も払えない貧乏のどん底。馬生を取り上げた産婆さんに払うお金もない。わずかな銭で鯛焼きを買い「尾頭付きです」と産婆さんに差し出したとか。 そんな逸話はいくらもありますが、迷惑なのは長男に生まれた馬生です。志ん生はその後、速記やSPレコードでようやく売れ始めますが、時代は世界恐慌から日中戦争へ。暮らしは楽になりません。画家になりたかった馬生も、父の勧めで入門して昭和18年、15歳で初高座。戦争に若手を取られた落語界で、貴重な新入りとしてこき使われました。のちに東横落語会のマクラで「長らく落語界の最底辺におりまして」と語っています。

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(2020/10/03)