美食大国・日本に新たなイノベーションを--食品大手らが取り組む「Food Tech Studio - Bites!」(CNET Japan)
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スクラムベンチャーズは9月30日、日本の食産業を代表するパートナー企業6社と世界中のスタートアップをつなげることで新しい食産業を創出するグローバル・オープンイノベーション・プログラム「Food Tech Studio - Bites!」(以下、Bites!)を開始した。スクラムベンチャーズは、米サンフランシスコに拠点を持ち、アーリーステージのスタートアップを中心にベンチャー投資や新規事業創出などを行っている。
Bites!では、オープンイノベーションを通じて新素材やIoT調理家電、食のパーソナライゼーションといった新サービスを開発し、テクノロジーを通じて食分野に新たな価値を創造するというもの。フードロスやプラスチックゴミといった社会課題の解決、環境保護のための植物性タンパクの進化などにも取り組んでいくという。
参画するパートナー企業は不二製油グループ本社、日清食品ホールディングス、伊藤園、ユーハイム、ニチレイ、大塚ホールディングスの6社で、これらのパートナー企業はプログラムによって選出されたフードテック関連のスタートアップとともに事業共創に取り組んでいく。
元祖イノベーターだった美食大国の日本
スクラムベンチャーズ パートナーの外村仁氏はプログラムを開始する背景について、米シリコンバレーを中心にフードテックのスタートアップが急成長している状況に対する危機感があったと語った。
「日本は安全でおいしい食事がリーズナブルに手に入る美食大国だ。その大きな原因は50~60年前にさまざまな技術を開発した食品会社のおかげだと思う。インスタントヌードルや大豆タンパク、レトルトパウチなどハイレベルな製品が生まれて世界に広がった。日本の食品会社は元祖イノベーターだった。一方で(代替肉スタートアップの)ビヨンド・ミートは企業価値が1兆円を超えるなど、新しい製品やサービスを凄いスピードで開発して成長を遂げている」(外村氏)
こうしたフードテックの波が日本では起きない状況に危機感を覚えた外村氏は、2017年にコンサルティングファームのシグマクシスと「スマートキッチン・サミット・ジャパン」を立ち上げ、フードテックの啓蒙活動に励んできた。
「2019年後半あたりからフードテックが『フード』でも『テック』でもなく、新しい産業としてビジネス界で認識されるようになった。フー