米大統領選テレビ討論会、まるで“老人2人の口げんか” 60%もの米国民はバイデン氏の何を支持? CNN調査に疑義あり(夕刊フジ)

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 【有本香の以読制毒】  米大統領選の第1回テレビ討論会が9月29日夜(日本時間30日午前)、行われた。米国のメディアは「史上最悪」と酷評している。討論会初回で雌雄を決することはないが、何しろ世界の行方を左右する論戦だ。まずは私見を寄せたい。  現職の共和党、ドナルド・トランプ大統領は74歳、挑戦者の民主党、ジョー・バイデン前副大統領は77歳(=当選したら就任時には78歳)という老老対決だ。だから、というわけではないが、「キレのある論戦」は、はなから期待していなかった。  政策よりも、どちらが「勝者」の雰囲気をつくり出せるか-両陣営ともそれに腐心するだろうことも分かっていた。加えて、米国の主流メディアが、これまで以上に「バイデン有利」を印象付けようとすることも分かっていた。  そして案の定、討論会直後の報道は次のとおりである。  CNNテレビは、バイデン氏善戦が60%強、トランプ氏との回答が28%だったという驚きの報道だ。どちらが「誠実に回答していたか」という問いには、バイデン氏という回答65%、トランプ氏29%だったとも報じている。  ちなみに、討論前の同じ質問では、バイデン56%、トランプ43%だったものが、トランプ氏逆転どころか、大きく水を開けられたと、CNNは言っている。  討論を全編見た私からすると、この数字には大いに疑義ありだ。初回の率直な感想は、両者、良いところなし。あえて言えば、「debate(討論)」になっていない。老人2人の口げんかという印象だ。そんな私の目から見ると、一体、60%もの米国の人々が、バイデン氏の何を支持しているのか、さっぱり分からない。彼はトランプ氏を罵る以外に、「良き政策」を何一つ語っていない。  「コロナ対策を厳しくやる」という他は、かねてから言っていた「増税」を実施してカネを配ることぐらいしか言っていない。日本の立憲民主党じゃあるまいし、こんな空疎な発言のどこを支持し得るというのか。バイデン発言を実行に移せば、米国経済は不況の淵に沈み、財政赤字はさらに膨らむだろう。  誤解なきように言うと、私は老老対決が悪いとは思っていない。遠い昔ながら記憶に鮮明なのは、いまから30数年前、1984年に73歳で再選を果たしたロナルド・レーガン大統領と、ウォルター・モンデール氏の対戦である。レーガン氏の高齢がやたら問題にされ

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(2020/10/03)