【空冷エンジンの現役トリオ】ホンダN360 VWビートル シトロエン・アミ 後編(AUTOCAR JAPAN)
【リンク先抜粋】
text:Martin Buckley(マーティン・バックリー)
photo:James Mann(ジェームズ・マン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
ホンダN360の窓は大きく、開放的。ダッシュボードには木目調パネルがあしらわれ、グローブボックスも大きい。ワンランク上の雰囲気がある。
【写真】N360とアミ8、ビートル (43枚)
ドアハンドル部分のボディはえぐられ、サンバイザーにはホンダのエンボスが入る。貧しい感じはない。日本のメーカーは、自動車作りを急速に習得した。ホンダは、現代的に運転できる。
N360を運転して最初に感じるのが、驚くほどのうるささ。でも、芝刈り機並みのフィアット500ほどではない。
60km/hを超えた辺りでのエンジンは、とても滑らか。3速で8500rpmまで引っ張れば、さらに20km/hは伸びる。十分な加速を得るには、しっかり回す必要がある。
ダッシュボードの下から伸びるシフトノブも、良く動く。スムーズで、操作感はあか抜けている。
小さなボディに、クイックなステアリング。シャープに車列を縫いながら、交差点を曲がる。市街地なら、走りに不満を感じる場面はほとんどないだろう。
スピードバンプと呼ばれるコブも、お手の物。盛大なノイズを気にせず、大型トラックやバスを怖がらなければ、町中では運転の楽しい相棒になる。
一方の、フォルクスワーゲン・ビートルも魅力的。オーナーのティム・ジャーマンが一番長い距離を載っているクルマだ。アウトバーンを高速でクルージングできるよう、設計されている。
N360が必死な速度域でも、ビートルは穏やか。4速のトップギアで、1000rpmくらいが28km/h。4000rpmまで回せば、112km/hで走れる。