尾川堅一「半歩くらい進めた」ダウン危機も判定勝ち(日刊スポーツ)

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<スーパーフェザー級10回戦>◇2日◇東京・後楽園ホール IBF世界スーパーフェザー級3位尾川堅一(32=帝拳)が競技人生初ダウンの危機を乗り越え、世界再挑戦へ「半歩」前進した。 IBF同級7位西谷和宏(33=VADY)との世界ランカー対決、昨年12月以来の試合で3年ぶりの日本人対決は、3回にダウンを奪われる展開。ダッキングしたところにパンチを合わされた。「普通に耳の後ろ、後頭部にもらって、気付いたら手をついてました」とリングで初の経験だった。 起き上がったが、直後は足元がふらつく中で、なんとかラウンドを終えると、非凡さを見せたのは直後4回。セコンドからは回復優先でポイントを捨てる作戦も提示されたが、「『このやろー』って思ってました。でも、足元は力が入りながらもふらついてましたけど、その中で奪い返したのは良かった。常に戦う気持ちですね」。仕留めに前進してくる相手を迎撃し、逆に右でダウンを奪い返した。 以降はボディーを効かせ、セコンドの指示による外からかぶせる右ストレートも効果的で、ポイントで大幅リード。97-91の判定勝ちで勝利を挙げた。 17年の世界挑戦では勝利を挙げたが、ドーピング違反で無効となった。昨年の再起後は「消化不良」という試合が続いてきた。この日も「半歩くらいは進めたかな。アピールにはなってない」と自己採点は辛口だったが、窮地を乗り越えた経験はまた1つプラスになったはずだ。 「もっと一杯指導してもらい、怒られて、練習していきたい。もっともっと厳しい試合も乗り越えて勝負していくしかない。どんな国でも行くので、勝負していく気持ちですね」と、再びIBFの赤いベルトを目指す。【阿部健吾】

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(2020/10/02)