記者の軽い質問に、関係者が見せた困り顔 ホンダF1撤退、開幕前に感じていた予兆(GLOBE+)

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「2022年以降は本当に決まっていないんですよ」。そう答えたときの、ホンダ関係者の困った表情が妙に引っかかった。今年3月、F1開幕戦になるはずだったオーストラリアグランプリの会場。中止決定の前にホンダ関係者と雑談中、「22年以降の継続はいつ発表ですか」と軽く質問したときだ。 この予想外の反応を見て、思い出したのがF1の現場でホンダチームの窓口を任されている山本雅史F1マネジングディレクター(MD)の言葉だ。「ビジネスにも貢献しながら、F1を継続できるのが現場の立ち位置。そのパーセントを上げていくのが僕らの役割だ。それにはもちろん、レースは結果だと思っている」と、社内の厳しい状況をうかがわせていた。 F1の開発費用は巨額で、数百億円規模と言われる。それだけに、F1復帰後のホンダの経営体制の変化も影響した可能性が高い。復帰を決めた当時の伊東孝紳社長は「量産車の開発に加わったF1元技術者たちがホンダの競争力を高めてくれた」と話していたが、いまの八郷隆弘社長は、F1に対する思いが異なるのかもしれない。2日の記者会見で撤退理由を、「2050年に向けて、カーボンニュートラル、これからの環境対応を考えると、特に技術者のリソーシーズをどこに振り分けるか常々考えている」と語った。 この言葉を聞き、今年のホンダF1チームがいかに大きなプレッシャーの中でシーズンを迎えていたのかを、思わずにはいられなかった。 振り返れば、ホンダF1「第4期」と言われる2015年からの挑戦は、絶えず綱渡りの状態が続いた。

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(2020/10/02)