台湾のアートフェス、グッドデザイン賞を受賞 客家文化の美を発信(中央社フォーカス台湾)
【リンク先抜粋】
(台北中央社)台湾のエスニックグループの一つ、客家の文化を国内外に発信した昨年のアートイベント「客家ロマンチック街道芸術フェスティバル」(浪漫台3線芸術季)が、日本のグッドデザイン賞(主催・日本デザイン振興会)を受賞し、金賞など大賞の候補となる「グッドデザイン・ベスト100」にも選ばれた。
客家ロマンチック街道は、台湾西側を南北に走る省道「台3線」のうち、客家の人々が多く暮らす北部から中部までの約150キロを指す。同フェスは、街道沿線の5県市(台北市、桃園市、新竹県、苗栗県、台中市)に点在する客家集落で昨年10月中旬から約2カ月間にわたって開催され、6カ国から70人余りのアーティストが参加したほか、客家文化を伝えるイベントも多く企画された。
同賞では、独自の言語や文化を持った「『被差別少数民族』というシリアスな対象をテーマに据えながら70万人が訪れる台湾最大のアートイベントとしての成功を収め」、「巨大な経済効果と客家文化の強力なメディア露出をもたらした」(審査委員)点が評価された。
アートディレクターを務めた呉漢中氏は、台湾に客家というエスニックグループがいることを知らなかった日本の人々に客家文化の美しさを伝えることができたほか、台湾の人々が客家に抱いていた固定観念もデザインを介して覆すことができたと述べ、これからもさまざまなアートに客家の要素を取り入れていきたいと意欲を示した。
(呉欣紜/編集:塚越西穂)