メジャーリーグのメディカルチェックはホクロの検査もやる【小林雅英 ブルペンから走り続けた13年】(日刊ゲンダイDIGITAL)

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【小林雅英 ブルペンから走り続けた13年】#11  クリーブランド・ホプキンス空港から、インディアンスの本拠地プログレッシブフィールドまでは車で30分ほど。インディアンスと契約するために訪れた僕は空港で、球団の用意してくれた車に乗り込み、本拠地を目指しました。  クリーブランドはアメリカ4大スポーツの3つ、MLBのインディアンスをはじめ、NFLのブラウンズ、NBAのキャバリアーズが本拠地を置いていますが、日本人にはあまり馴染みのない町。世界的に有名なクリーブランドクリニックという医療センターがあり、日本からもお医者さんが研修に来ることもありますが、移住する人は多くはありません。日本料理店も僕のいた頃はほとんどありませんでした。  ダウンタウンが寂れていたのが印象的で、特に夜は近寄らないよう球団の方からクギを刺されました。治安が良いとは言えず、日本人にとっては住みにくい場所かもしれません。正直な話、この町によく、4大スポーツが3つもあるなと思ったほどです。  町の様子を車内から横目で眺めながら球場に着くと、真っ先に行ったのがメディカルチェックです。MRIやレントゲンなどで主に肩やヒジ、腰の状態を細かくチェックされました。面白かったのは日本にはない検査もあったことです。  ひとつはオーラルチェック、つまり口の中の検査です。アメリカには噛みたばこの文化があるので、口腔がんのチェックをします。ホクロの検査もありました。これは皮膚がんがないかどうかを調べるため。形が不自然なホクロは悪性腫瘍の可能性があるというので、僕もホクロをひとつ、検査されました。幸いにもただのホクロでしたが、メジャーはここまで調べるのかと感心したのを覚えています。 ■オーロラビジョンで粋な歓迎  メディカルチェックは約半日。夕方ごろに終わると、クラブハウスに案内されました。自分のネームプレートが張られたロッカーに飾ってあったのは、ロッテ時代と同じ背番号「30」のユニホームです。  その後、グラウンドに出ると、うっすらと雪が積もっています。夕闇の中、左中間方向のオーロラビジョンに僕の名前とともに、「WELCOME」の文字がクッキリと浮かび上がる。オーロラビジョンの光が地面の白い雪に反射して、これはもう、実に粋な歓迎ですよね。メジャーの選手はチームを「ファミリー」と表現しますが、まさに家族の一

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(2020/10/01)