チャドウィック・ボーズマン、シエナ・ミラーのギャラを自己負担していた。(VOGUE JAPAN)

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8月に他界した『ブラックパンサー』(18)で知られるチャドウィック・ボーズマンは、自らプロデューサーも務めた『21 ブリッジズ』(19)でシエナ・ミラーに出演してもらうため、自分のギャラの一部を献上して彼女の出演料を補填していたそうだ。前パートナーのトム・スターリッジとの間に8歳になる娘のマーロウちゃんがいるシエナは、オファーを受けた当時、とても疲れていたために出演を躊躇したのだそうだが、チャドウィックとの共演にはとても前向きだったという。『エンパイア』誌にシエナは次のように語った。 「彼は『21ブリッジズ』でプロデューサーもしていて、私を出演させるのにとても熱心だったの。私の仕事ぶりを気に入ってくれていたの。すごく感激したわ。だって、私の方が10倍も彼のことを尊敬してたから」「彼がこの映画の話を持ってきてくれた時、私はもう仕事したくないと思っていた時期だった。ノンストップで働いていて、とても疲れていたから。でも彼とは一緒に仕事をしたかった」 タイミングが悪かったという出演オファーに対し、シエナが提示したギャラは当初、製作上層部から断られたそうだが、チャドウィックが彼女に相応だと思う金額に補填する事となったそうだ。「この事を言ってよいのかどうか分からなかったし、まだ言っていない。でも言うわ。だって、これは彼がどんな人だったかという証だから」「これはかなり大きな予算の映画で、ハリウッドのギャラの不平等は皆が知っている事だけど、製作側が出せないような額を請求したの。だって、やるかどうか迷っていたし、娘の学校が始まったところで都合が良くなかったから、『もしそれが報われる価値のある額であればやります』と言ったの。結果として、チャドウィックが私の要求した額の不足分を彼のギャラから出してくれることになったの。私に値する額だと言ってくれた」 シエナは彼のやさしさと敬意に仰天したというが、この業界の男性への教訓になったと思うと語った。「こんな事は経験したことがないし、こんな事は滅多に起こらない。でも彼は『君の価値に見合った金額のギャラだ』と言ってくれたの。あの世界であんな風に敬意を払ってくれる人がいるなんて信じられない。その後、この話を知り合いの男優達にしたのだけど、みんな黙ってしまって、たぶん家でしばらくこの事について考えさせられたと思う」「彼には目立とうとした態度は一切な

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(2020/09/30)