牧之原の認知症患者が“PR大使”に (静岡県)(静岡放送(SBS))

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 内閣府によると、2025年には高齢者の5人に1人、730万人が「認知症」になるという推計があります。認知症のことを知ってもらうには本人からの情報発信が欠かせないとして、川勝知事は、牧之原市の男性に県の大使としての仕事を委嘱しました。  認知症への理解を深める活動に取り組む県の「希望大使」を委嘱されたのは、牧之原市の三浦繁雄さん(63)です。三浦さんは5年前、認知症の前の段階と言われる「軽度認知障害」と診断を受けました。 <川勝平太知事>「人ごとではない。高齢になると多くの人が認知症になる」 <三浦繁雄さん>「まさか自分がなんて考えてもいませんでした」  三浦さんは、2018年から精米店に週4日勤め、働きながら治療を続けています。SBSでは、2019年その仕事場を取材しました。 <三浦さん>「物覚えが悪いというのがあって、いろいろ考えることが難しい。書いてもらってあることを出来るだけその通りにやる。それ以外は、あまり自分では考えることをしないように、考えることを時々すると間違える」  作業の様子からは、軽度認知障害ということを感じさせません。しかし、直前の記憶が消えてしまうことがあると言います。 <三浦さん>「忘れないように、思いついたことは(スマートフォンに)メモしている。ただし、そのメモがあっちこっちに行っているのは僕のちょっと悩み。これが整理できないのが…」  厚生労働省は、こうした症状がある人を普及啓発活動の「大使」として任命しています。県はその地域版として、大使の役割を三浦さんに託したもので、全国の自治体に先駆けた初めての取り組みです。 <三浦さん>「なっては困る病気ではなくて、誰もがなりうる病気。その事を伝えて、一緒に地域の中で生活できることを伝えていきたい」  三浦さんは今後、県のイベントや広報誌などで体験談を紹介するほか、認知症の人と家族を手助けるサポートの養成講座で講師を務めるなどします。

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(2020/09/30)