ルカ・ギオット、大惨事を免れる……クラッシュしたマシンの消火開始が遅れた理由は?|FIA F2ソチ戦(motorsport.com 日本版)

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 F1ロシアGPのサポートレースとして行なわれた、FIA F2のソチラウンド。そのスプリントレースの7周目、4番手争いを繰り広げていたジャック・エイトケン(カンポス)とルカ・ギオット(ハイテック)がターン3で接触。ふたりはコーナーアウト側のテックプロバリアに激しくクラッシュした。 【動画】2020年FIA F2ソチ戦レース2ハイライト  この事故の直接の原因は、エイトケンのマシンのタイヤがパンクしたことだったようだ。そして2台は超高速でバリアに突っ込み、浮き上がったバリアの下に潜り込むような形で停止した。  このクラッシュした2台のうち、ギオットのマシンからは炎が上がった。幸いにもギオットは自力で脱出できたものの、一歩間違えば重大な結果につながっていた可能性もあった。ギオットがマシンを降りた時、まだマーシャルや消火担当者は現場に到着していなかったのだ。  その後ギオットのマシンは、マーシャルらによって消火されたが、これには時間がかかり、マシンはおそらく再生が不可能なほどのダメージを受けた。  F1のレースディレクターであるマイケル・マシは、事故直後に現場を訪れ、バリアの損傷具合を確認した。そしてレース後、事故への対応が遅いように見えた状況を説明した。 「彼らは実際には、比較的早く現場に到着した。課題は、事故が起きた場所が、ふたつのマーシャルポスト間の距離がかなり離れている所だったということだ」  そうマシは語った。 「消火担当者は、事故が起きた現場の両隣のポストにいた。150メートル以上、消火器を抱えて走らせるのは難しい」 「レースが中断され、そして全ての競技者が当該の箇所を通り過ぎるとすぐ、コースの反対側から渡ってきたマーシャルを何人か見た」 「ああいった状況で火を見るのは、決して良いことではない。とにかく良かったのは、ふたりのドライバーが共に、無傷でマシンから脱出できたということだ。これが、全てのことの中で最も重要な部分だ」  エイトケンのマシンの右側のタイヤは、前後ともギオットとの接触によりホイールリムから外れていた。そして195km/hのスピードで、バリアに激突することになった。  これには、今季からF2に導入された18インチホイール用タイヤが、昨年までのモノよりも脆弱なのではないか? そんな懸念の声も上がっている。  マシは新たな

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(2020/09/30)