京セラのコンセプトカー『モアイ』…死角の“見える化”を実現する光学迷彩技術(レスポンス)

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京セラは9月29日、独自デバイスを数多く搭載したコンセプトカーの第二弾として新たに「Moeye(モアイ)」を発表し、京セラ本社に隣接する京都府総合見本市会館「京都パルスプラザ」で説明会を開催した。 関連画像を見る ◆驚きと快適をもたらす未来のコックピットを具現化 Moeyeは、自動運転化やMaaS(Mobility as a Service)の普及が進んでいく中で、車室内空間の重要性に着目して開発されたものだ。開発の目標となったのは「驚きと快適をもたらす未来のコクピット」である。想定するのは完全自動運転が実現した未来で、そんな時代の中で、人とモビリティの新たな関係性を探るコンセプトカーとしてMoeyeは誕生したというわけだ。 説明会では、京セラの執行役員上席 研究開発本部長 稲垣正祥氏が登壇してMoeyeの開発コンセプトを紹介した。その中では業界で注目されているCASEを採り上げる一方で、クルマを単なる移動する箱として捉えるのではなく、「人間の五感の中から味覚を除いた“視覚”“触覚”“聴覚”“嗅覚”の4つの感覚で楽しめる移動空間を提案することを目的にMoeyeを開発した」と話す。ではその内容はどんなものなのか。 まず「視角」では4つの技術が投入された。京セラ独自の技術として採用されたのは3つ。「空中ディスプレイ」は、ヘッドアップディスプレイのようにフロントウインドウにオリジナルキャラ“モビすけ”が浮かび上がって表示されるというもの。ナビゲーション案内などを通してドライバーと様々なやり取りを行う。「LED照明 CERAPHIC(セラフィック)」は自然光に近い、生体に優しい光を作り出す独自のLED照明で、朝夕の自然光を自由に変調し車室内を演出する。京セラ製京都オパールをドアの内面に、人工オパールをセンターコンソールに装飾したのも見逃せない。 ◆死角となる部分をシースルー化する光学迷彩技術を採用 象徴的なのが独自の光学迷彩技術を用いてコクピットの一部を透明化してドライバーの視野を拡大する技術で、東京大学 先端科学技術研究センターの稲見昌彦教授と協働して実現した。カメラと液晶プロジェクターを組み合わせ、本来なら死角となる部分をダッシュボードに投影して“見える化”することでドライバーの安全運転を支援する。 この効果は、たとえばMoeyeはノーズの先端が盛り上が

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(2020/09/30)