7000万人超を雇い脱貧困を手助け、中国の茶産業(CNS(China News Service))

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【CNS】中国農業農村部によると、中国の茶産業の従事者数は7000万人に達している。内訳は茶栽培の農民が2600万人、茶摘み従事者が3300万人、加工・流通関連が1100万人に上る。都市部から離れて地形的に産業が興しにくい農村部で、茶産業は地域の振興に貢献している。農業農村部幹部で中国茶産業連盟副事務長の王戈(Wang Ge)氏は「茶産業は重要な脱貧困産業の1つとして、多くの農民に雇用をもたらしている」と話している。  湖南省(Hunan)長沙市(Changsha)で開催された第12回湖南茶産業博覧会に参加した王戈氏によると、中国の生活・経済基準で「貧困県」とされているうち、茶生産を主とする貧困県は昨年で377。このうち231は国の脱貧困プロジェクト重点対象の県で、全国の重点対象県の39%を占めている。貧困県の茶畑面積は計200万ヘクタール近くで全国の3分の2を占めており、農民たちに収入をもたらしている。  貴州省(Guizhou)を例にすると、省内の茶産業関係者の1人あたり収入は1万699元(約16万5000円)で、そのうち貧困世帯の1人あたり収入は5722元(約8万8300円)。17万5000人が中国の貧困基準を上回った。  王戈氏によると、今年の春の茶生産は新型コロナウイルス感染症の影響を受けたが、茶産業従事者の尽力で決定的打撃は回避。生産量はおおむね昨年と同じだった。最近は新型コロナの流行が収束し、茶販売も徐々に回復している。  王戈氏は「消費の高度化と需要の多様化に伴い、茶市場は活況を呈している。特に紅茶が国内外で流行しており、中国における紅茶生産は『高速道路』に乗った」と説明。紅茶の年産量は2010年の6.8万トンから2019年には26万トンに急増し、茶の総生産量に占める割合も4.7%から9.4%に上昇した。輸出だけでなく国内の消費も増えており、「湖南紅茶」「広東英紅」「利川紅」などの高品質ブランドが次々と登場している。  王戈氏は「中国の茶産業は『環境に優しい開発』の理念を実践しながら、高品質の茶生産を続けていく」と話している。(c)CNS/JCM/AFPBB News ※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。

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(2020/09/30)