相次ぐ芸能人の自殺、背景に特有の“精神的孤独” 不規則な仕事のリズム、プライベートが少ないのも一因に(夕刊フジ)

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 竹内さんをはじめ、演技力にたけた俳優らの自殺とみられる死が相次いでいるが、背景には特有の「精神的孤独」があるという。芸能人のカウンセリングを手がける明星大准教授の藤井靖氏(臨床心理学)がその実情を語った。  俳優の三浦春馬さん(享年30)、女優の芦名星さん(享年36)、俳優の藤木孝さん(享年80)、そして竹内さんと、メディアで活躍する著名人の死が続いた。藤井氏は労働者としての芸能人の特殊性についてこう解説する。  「ある時期まとめて仕事をしてまとめて休むという不規則なリズムで働くので精神的に負荷がかかりやすい。代役を頼むことは自身の降板を意味するため、同業者はライバルでもあり、本音が言えない部分もある」  芸能人の孤独は「物理的ではなく、精神的な孤独だ」と指摘する。  「売れればファンや関係者が増えるが、同時によく知らない人が周りに増え、プライベートな間柄の人物とは距離が生まれてしまう。物理的に人に囲まれていても内心は孤独を抱えている可能性があり、芸能人だからこそ問題解決が困難な背景にもなる」と藤井氏。  精神的孤独から自殺を考え、実行するまでにどんな過程があるのか。  「孤独を感じて精神が不安定になり、より孤独を感じる循環になると、物事を柔軟で多面的に見ることができない視野狭窄(きょうさく)の状態に陥ってしまう。悩みを相談できる人が少なければネガティブな方向に考えが膨らみ、売れていても『死ぬしかない』『仕事を続けていく自信がない』と思うようになってしまう」と藤井氏。  「最近は30~40代に遺書を残さない自殺が目立つが、自殺を実行してしまう場合の判断は一瞬だ」とも続ける。  実際に鬱状態の芸能人のカウンセリングを受け持つ藤井氏は「芸能人は台本読みなどプライベートにも仕事が入り込みやすく、SNSも誹謗(ひぼう)中傷を受けるリスクがあり、仕事という側面も強い。だからこそ意識的に気分転換の時間を作り出すことが重要だ」と解説する。  専門家以外にもできるサポートとして、藤井氏は、「周囲に様子が気になる人がいれば、15秒間その人について考え、それでも気になるようならSNS経由でも電話でも対面でもいいので3分程度雑談をしてみる。短い雑談を繰り返すうちに相手から悩みを打ち明けられるかもしれない」とした上で、「今すぐ死のうとしていない限り、『死にたい』という気

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(2020/09/30)