ヒスブル元ギタリストが強制わいせつ…なぜやめられない? 性犯罪が繰り返されるワケ 専門家「真の目的は自己愛の獲得」(夕刊フジ)

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 20代の女性に対する強制わいせつ致傷の疑いで埼玉県警に逮捕された、バンド「Hysteric Blue(ヒステリック・ブルー)」(2004年に解散)の元ギタリスト、二階堂直樹容疑者(41)。過去にも強姦などの罪で実刑判決を受け、刑務所内で再犯防止プログラムを受けていたにもかかわらず、出所後、同様の犯罪を繰り返したわけだ。なぜやめられないのか。  逮捕容疑は7月6日午前2時15分ごろ、同県朝霞市内の路上で、背後から女性の口をふさいで押し倒し、右ひじに1週間のけがをさせた疑い。署によると、女性とは面識がなく「体を触りたかった」と供述している。  二階堂容疑者は2003~04年に東京都目黒区や大田区の路上で女性8人に乱暴したなどとして強姦などの罪に問われ、06年に懲役12年の実刑判決が確定し服役。山形刑務所に服役中の16年、刑務所内で性犯罪の再犯防止プログラムを受けていることを手記で明かし、同年に出所していた。  ヒステリック・ブルーは『春~spring~』などのヒット曲で知られ、1999年にはNHK紅白歌合戦に出場。二階堂容疑者はナオキの名で活動していたが、バンドは事件を受けて2004年に解散した。  依存性治療を専門とするライフサポートクリニック(東京都豊島区)の山下悠毅院長は、「依存症を抱えた人の真の目的は、性欲の解消でも射精でもなく、行為に伴う自己愛の獲得です。彼らは女性を乱暴することで、『自分だけができる』という自己重要感や、『今度はこんなこともできた』といった成長感を満たそうとするのです。痴漢や盗撮などの性犯罪が依存症である根拠として行為のエスカレートがありますが、それは先ほど述べた自己重要感や成長感を継続して満たすには、行為の頻度や難易度の上昇が欠かせないからです」と説明する。  そして、「倫理観や道徳観で一刀両断するのではなく、女性に乱暴することでしか自己重要感や成長感を満たせない当人の生きづらさを理解した上で、カウンセリングや精神科の薬剤も併用しながら回復を目指すことが大切です」と語る。

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(2020/09/30)