月面基地構想が本格化、35年目標に燃料工場建設へ(日刊スポーツ)

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宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2030年代中にも月面上に燃料工場を含めた月面基地を建設する基本構想が28日、明らかになった。 米航空宇宙局(NASA)との共同計画の中で燃料工場はJAXAが主導し、月面に存在する水から水素を取り出し、燃料として使用するもので日本の民間企業が参画し、オールジャパンで行われる。 月面を移動する車両「有人与圧ローバー(4人乗り)」の開発は18年5月からJAXAとトヨタ自動車が共同開発している。燃料電池自動車(FCV)技術を用いて開発が進められ、燃料は水素と酸素による化学反応によって発電し、モーターを駆動して走行する。 35年を目標として月面で氷が確認されている地域に燃料工場を建設し、太陽電池を使って採取した水を水素と酸素に分解して燃料とする。最大1000キロの移動が可能とされる。月面で水素製造が可能となれば、月面を飛んで移動する有人小型輸送機や、4人の宇宙飛行士が500日間滞在することを目標とする月面基地での活用も見込まれる。地球から水素や酸素を運ぶよりも大幅なコストダウンと効率アップとなる。 NASAは昨年3月に24年までに有人月面探査を行う方針を発表した。現在、国際宇宙ステーション(ISS)が地球軌道の宇宙空間で運用されているが、24年以降の運用計画は白紙。ISSには宇宙飛行士が長期滞在し、多種多様な実験を継続している。月面基地計画が進めば、月面の本格的な探査や地下物質の採掘などを行う新たな宇宙探査のステージに入る。 野口聡一宇宙飛行士は10月にも初の民間宇宙船スペースX社の「クルードラゴン1号機」に搭乗し、10月にも米・フロリダ州のケネディ宇宙センターからISSでの長期滞在へ向けて飛び立つ予定だ。来春に予定されている2号機には星出彰彦宇宙飛行士が搭乗し、ISS船長として来年7月開幕予定の東京五輪・パラリンピックを宇宙からエールを送る。地球軌道の宇宙空間から舞台は月面へと宇宙新時代は加速している。【大上悟】

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(2020/09/28)