ドラマ版「返校」、ネットフリックスで配信へ 12月5日から世界初配信/台湾(中央社フォーカス台湾)
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(台北中央社)米動画配信大手、ネットフリックスは28日、人気ホラーゲームを基にした台湾ドラマ「返校」を12月5日から世界初配信すると発表した。同作のリン・イーリン(林怡伶)プロデューサーは「より多くの人に台湾を知ってもらえるだけでなく、台湾の物語に接してもらえる」として期待を寄せた。
同作は台湾のゲーム制作会社、レッド・キャンドル・ゲームズ(赤燭遊戲)が2017年に開発した同名PCゲームを翻案。戒厳令下の台湾を題材にしていたことで大きな話題を集め、2019年には映画化もされた。映画版は興行収入約2億6000万台湾元(約9億5000万円)の大ヒットを記録した。
原作の舞台は、1960年代の「翠華中学」。ドラマ版では、設定をその30年後の1990年代に移す。ドラマオリジナルのキャラクターとなる転校生「劉芸香」が翠華中学の立入禁止場所に迷い込み、30年間封印されていた先輩「方芮欣」の霊魂に遭遇したことで、秘められていたタブーが解き明かされていくという物語が展開される。ドラマ版は公共テレビ(公視)が製作する。
リン・シークン(林仕肯)プロデューサーは、権威主義体制によって抑圧された時代を描いた物語がネットフリックスのネットワークを通じて世界に展開され、台湾ならではの歴史を伝えられることは、デジタルデモクラシーが築かれつつある時代において特に意味のあることだとコメントを寄せた。
ドラマ「返校」は12月5日から、毎週土曜夜9時(台湾時間)に公共テレビとネットフリックスで最新話が放送、配信される。全8話。
(呉家豪、葉冠吟/編集:名切千絵)