マセラティ新型MC20は、ボーラのDNAを受け継いでいる──新しいポジションを目指したユニークなGT(前編)(GQ JAPAN)

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さて、今回の主題はそのマセラティ市販モデル初のミッドマウント・エンジン・モデルとして1971年にデビューを飾ったボーラだ。 ボーラは、イタルデザインを設立したばかりのジョルジェット・ジウジアーロの手による時代の最先端を行くクリーンなウェッジシェイプデザインを採用した優雅な2座モデルだ。ホイールベースは2600mm。運動性能を追求するミッドマウント・エンジンのモデルとしては長いものであった。ちなみに、ランボルギーニ カウンタックは2450mmでありランチア ストラトスに至っては2180mmしかなかった。この数値が示すように、ボーラはスーパースポーツとは異なる新しいポジションのGTを目指して作られた。十分なキャビンスペースとラゲッジスペース、そしてノイズや振動などあらゆる面の快適性において、従来のFRモデルを凌ぐものであることが要求されたのだ。 マセラティ初の四輪独立サスペンションとモノコックボディ(車体後部にはサブフレームがインシュレーターを介してマウントされた)を採用し、ギブリ譲りのV8を、ギブリがSSモデルとして4.9リッターを採用していたのに対して、このボーラはあえて4.7リッターエンジンを搭載し、縦置きレイアウトで、ZF製の5段マニュアル(5DS-25)と組み合わされた。ボーラは当時のモデナ産スーパースポーツの中でもユニークな存在であったことは間違いない。

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(2020/09/27)