『半沢直樹』強さの源は剣道? 現役バンカー剣士に“同業の半沢”について聞いてみた(週刊女性PRIME)
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さらに打ち合うことは信頼を深めることにも関係がある。
3話で尾上松也演じるIT企業『スパイラル』の瀬名社長と打ち合いをしていたシーンでも、
「剣道では内面の感情を隠して戦うことはできません。相手が強ければ強いほど自分をぶつけ、すべての感情を出し切って戦います。そこでその人の本心が出てくるんです。瀬名さんとは前からのつながりもありますが、打ち合うことでお互いに“こいつとだったら大丈夫”だと信頼を深めたのではないかと」
この打ち合いの後、瀬名は半沢の協力者の一人としてその絆は確かなものとなった。
余計な言葉はいらない。相手の目を見据え、感情を読み取り、気合を出し、身体も心もぶつけていく――。相手を打ち負かすための気迫、集中力、忍耐、間合いの取り方、半沢や岩崎さんらが剣道を通して培ってきたものだ。
そして剣道に欠かせないのが「チームワーク」だ。
「剣道は1対1で戦うので個人競技に見えますが、実は団体競技でもあります。団体戦では先鋒や次鋒、大将などポジションがあり、それぞれの役割を果たし、次につなげていくんです」
試合の流れが悪ければ、次のポジションの選手が切り替えて新たな流れを作る。
『進政党』の箕部幹事長(柄本明)の不正を暴くため、半沢の同期・渡真利(及川光博)や『東京セントラル証券』の森山(賀来賢人)らが共に奔走していたが、これはまさに大将・半沢直樹を支える団体戦だ。
だが、福山(山田純大)が大和田取締役(香川照之)に情報を流し、あと一歩のところで決定的証拠が箕部の手に渡ってしまう。
「流れが続かなければ負けにつながってしまいます。業務でも、一つでも歯車が狂うと目標に掲げていることがうまくいかなくなってしまう。剣道も仕事もチーム力が大事なんです」
半沢の妻・花(上戸彩)や小料理屋の女将・智美(井川遥)のように半沢直樹を支える仲間たちの存在も重要だ。剣道でも試合の時には、控え選手はじめチームに関わる全員がレギュラー選手をサポート。全力で応援し、支え、試合に臨むことで選手も万全の力を発揮できるという。