ロンドンで反コロナ対策デモ 警察と衝突、けが人も(BBC News)
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ロンドン中心部のトラファルガー広場で26日、政府の新型コロナウイルス対策に反対する抗議デモが行われた。他者との距離を取る対策に参加者が反していたため、警察が解散させようとしたところ、衝突に発展した。
この日の抗議には数千人が参加したが、ほとんどの人がマスクを着けていなかった。
デモ参加者が警察にボトルや水を投げつけると、警察は警棒などで対応した。これにより、少なくとも警官3人とデモ参加者9人が負傷。16人が逮捕された。
抗議デモは、政府が先に発表した7人以上の集会を禁じる法律から除外されているものの、参加者は他人と距離を取る社会的距離施策を守る必要があるほか、主催者はリスク評価の提出が義務付けられている。
ロンドンのサディク・カーン市長は「一部のデモ参加者による無謀で暴力的な振る舞いによって、勤勉な警官が負傷し、新型コロナウイルスに立ち向かう大事な時に、ロンドンの安全が脅かされた。許されることではない」と批判した。
「少数の自己中心的な行いで、ロンドン市民が(新型ウイルス対策で)払っている犠牲を蔑ろにすることはできない」
ロンドン警視庁は26日午後の声明で、「トラファルガー広場の集会参加者はリスク評価の条件を満たしておらず、他の人に新型ウイルスを感染させる危険性があった」と説明。
「これはリスク評価の放棄に当たるので、主催者に対し、集会規則の除外から外れると通告した」と述べた。
また、1人の男性から手製の盾を押収したと発表した。
ロンドンでは先週にも、「少数派グループ」が警察を標的にした暴動を起こし、少なくとも32人が逮捕されている。
デモに対する取り締まりを指揮しているアディ・アデレカン警視監は、「トラファルガー広場に群衆が集まり始め、互いに距離が取れなくなり、安全が確保できない状況になった」と説明した。
「公衆安全の確保のため、警官は直ちに集会の解散を命じた。警察の指示に従い家に戻ったデモ参加者に感謝している」
「一方で、少数派との衝突で9人の警官が負傷したことに非常に憤慨している。先週にも警官が負傷しているだけに、特に悲しい事態だ。負傷した警官を支援し、一刻も早い回復を願っている」
(英語記事 Clashes as police shut down Covid rules protest)