「この世界の片隅に」すずさんも食べた江波巻き自宅で体験(産経新聞)

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 広島の郷土料理に「江波(えば)巻き」がある。アニメーション映画「この世界の片隅に」では主人公、浦野(北條)すずが食べたシーンが描かれた。漁師たちが舟をこぎながらでも食べられるようにと考案されたというこの料理。新型コロナウイルスの感染拡大で地元食品メーカーが「せめて自宅で楽しんでほしい」と、体験セットの販売をオンラインショップなどで始めた。 【写真】江波巻きとノリ汁の体験セット  ■漁師めしが起源  「広島の郷土料理『江波巻き』体験セット」を販売しているのは広島市西区の食品メーカー「丸徳海苔(のり)」。江波巻きは毎年秋に開催している「海苔祭り」では午前中に売り切れになるほどの人気メニューだが、今年はコロナ禍でイベントが中止になったため、「せめて自宅で楽しんでほしい」と地元の食品メーカーと手を組んで開発したという。  丸徳海苔総務部の浜野奈穂子さんは「漁師たちが舟をこぎながら食べられるアイデア料理でした」と解説する。広島市中区にある江波地区はかつてノリ養殖が盛んな漁師町だった。漁期の冬になると、食事のための帰宅さえできないほどの忙しさになり、そんなときに漁師たちの空腹を満たしたのが江波巻きだった。  ノリで白米とハクサイの仲間の広島菜の漬物などを巻き、細長いノリ巻きを作る。最後に具材がこぼれないように、両端を潰すことがポイントだ。漁師らは江波巻きが冷めないように手ぬぐいなどでくるみ懐に入れて漁に出て、食べるときは片手で櫓(ろ)を操作しながら食べたという。  「ノリ巻きといえば酢飯を使いますが、江波巻きは白米を使っているところが大きく異なります」と浜野さん。  ■すぐに売り切れる人気  丸徳海苔は平成19年に現在の本社工場を建設した際に工場見学を受け入れる整備を進め、キッチンスタジオ「レリ・ラボ」で料理教室を開催。そのときにノリを使った郷土料理として江波巻きを採用した。  27年からは本社1階の駐車場などで「海苔祭り」を毎年11月に開催。約4千人の来場者でにぎわうイベントで、江波巻きは1日約250本限定で販売し、午前中には売り切れとなる人気商品となっていた。  だが、今年の海苔祭りは新型コロナの感染拡大防止の観点から中止に。「ぎりぎりまで迷いましたが、どうしても3密(密閉、密集、密接)は避けられないと判断しました」(浜野さん)。そして自宅で江波巻きを

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(2020/09/27)