半沢直樹原作の池井戸潤氏 「深く考えず、組織に従順」銀行員のリアルを語る(NIKKEI STYLE)

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その観点で「半沢年表」を見ながら色々と検討したところ、第1作の前、つまり大阪西支店の融資課長時代の話にするのが一番いいという結論になったのです。物語の舞台を小さく設定したことで、半沢の銀行員としての卑近な戦いや融資先の経営者一族の悲喜こもごも、地域社会の関わり合いや人間模様など、身近な部分に光を当てることができたと思います。 ――ストーリーは「アルルカンとピエロ」という1枚の絵画を中心に展開されていきます。着想のきっかけは。 ある編集者がくれた画集をパラパラ見ていた時に、アンドレ・ドランの「アルルカンとピエロ」という絵が目に留まったのです。アルルカンとは、ずる賢くて強欲なイタリアの即興喜劇の登場人物。そのアルルカンと純真なピエロが描かれている絵を見ていたら、「アルルカンと道化師」というタイトルが先に浮かび、この絵をモチーフにしたミステリーが書けるのでは、と思ったのです。しばらくそのまま置いておいたのですが、今回半沢を書くに当たってこの絵のことを思い出し、「これでいこう」と決めました。

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(2020/09/27)