ミハエル・シューマッハーのF1最多勝記録が更新目前。息子ミック「父が『記録は破られるもの』と言っていた」(motorsport.com 日本版)
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2020年のF1第10戦ロシアGPでは、ルイス・ハミルトンがF1史に残る大記録に挑戦することとなる。その記録とは、ミハエル・シューマッハーが保持している歴代最多勝記録だ。
【写真】父の愛機、フェラーリF2004をムジェロで走らせたミック・シューマッハー
ハミルトンはデビューから6シーズン過ごしたマクラーレンで21勝を挙げた後、2013年にメルセデスへと移籍。そこからはチームと共に黄金時代を築いて69勝を積み重ね、現在F1通算90勝となっている。
つまり、今週のロシアGPでハミルトンが優勝すれば、シューマッハーの通算91勝に並ぶことになるのだ。
なお、ハミルトンは既に通算のポールポジション回数と表彰台回数でミハエルの記録を抜いており、今季ドライバーズタイトルを獲得すれば、これまたシューマッハーが持つ通算7回のタイトル記録にも並ぶことになる。
シューマッハーはフェラーリで黄金時代を築き2006年に1度目の引退をした後、2010年にF1復帰。3シーズンをメルセデスで過ごし、2012年に2度目の引退をした。その後任としてメルセデスに加入したのが、奇しくもハミルトンであった。
不滅と言われたシューマッハーの記録が破られようとしていることを、彼とその家族はどう感じているのか? それについて、シューマッハーの息子で、現在FIA F2でタイトルを争っているミック・シューマッハーはこう語った。
「父がいつも言っていた言葉の中に『記録というのは破られるものだ』という言葉がある。このスポーツでは誰もがそれを目指して戦っている」
「ルイスはこれまで非常に良い走りをしてきたと思う。彼は非常に長い間好走を続けてきた。それ(記録更新)を見られるのは、僕たち家族にとって良いことでもあると思う」
「もちろん、このスポーツにとっても良いことだ。彼はこのスポーツにおいて大きな影響力を持っている。もし僕が(F1に)たどり着くことができれば、次の目標はその記録を更新することになるだろうね」
ミックはこれまで、ハミルトンと数回会って話をしたことがあるというが、今季は新型コロナウイルスの流行を受けてドライバー間の接触が限られたため、話す機会がないようだ。
「知っての通り、ルイスは父が去った後にメルセデスに来たドライバーだ。何度かサーキットに行って話をする機会はあったけど、彼は