ネットの時代に「分厚い東京ガイドブック」が売れている理由(FRIDAY)

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東京版を手に取ってまず驚くのは、通常の海外版の2倍以上はあろうかというその厚さ! この1冊にかける並々ならぬ思いが伝わってくる。出版の経緯はというと、当然ながらこの夏開催予定だった東京オリンピックにあった。 「オリンピックイヤーには、書店にオリンピック関連の書棚ができます。旅行ガイドブックがそこに参戦できるとしたら2020年だけ。創刊40周年を記念して何かやりたいという話が出たのが去年の4月でした」(宮田 崇さん) そんな空気の編集部に異動してきたのが斉藤麻理さんだった。斉藤さんはインバウンド向けの媒体に5年間携わり、外国人のためのフリーマガジンでは東京を担当。東京にめちゃくちゃ詳しい彼女の登場が宮田さんの思い描いていたパーツにピタッとハマり、東京版の出版が決まった。 ◆パロディなのかと思わせるほど、微に入り細に入り東京の楽しみ方を紹介 「東京 2021~22」には、従来の『地球の歩き方』を踏襲した手法が随所に出てくる。 「日本人が国内旅行に使う本ですから、普通に考えればSuicaの使い方、電車の乗り方といったことはわかっています。それを海外版と同じように懇切丁寧に紹介したので、パロディかと思われた方もいるようでした。 でも、エスカレーターひとつをとっても関西は右側に立ち、東京は左側に立ちますし、さらにエスカレーター協会さんによると、本当は左右どちらも歩いてはいけないことになっています。私自身、〝身近な街でも知らないことはあるんだなぁ〟と思いながら作っていきました」(斉藤麻理さん) 確かに「山手線に乗り遅れても、数分に1回は来るからあきらめず次の電車を待とう」といった情報は、山手線に一度も乗ったことのない人は知り得ないものだ。そこに初の国内版ならではの切り口が加えられ、この本はほどよきハーモニーを奏でている。 「最近の傾向として、外国人だけではなく日本人も、日本の良さや江戸文化といった原点に興味を持ち始めていることが挙げられます。『地球の歩き方』も40年続いたシリーズですので、そこをリンクさせたいという思いがあり、最先端や流行を紹介するというよりは、長く愛される伝統や老舗を軸に構成していきました」(斉藤さん) 通常、東京のガイドブックではエリアガイドのトップに新宿といった繁華街が来るが、この本では日本橋が登場する。それは江戸時代に日本橋が五街道の起

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(2020/09/27)