リアル経済でも起きていた「半沢直樹」さながらのドラマ M&Aも企業再生も、息詰まるバトルの歴史を振り返る(GLOBE+)

【リンク先抜粋】
続編の前半で描かれたのは、息詰まるM&Aの攻防。しかも、相手企業の同意なしで仕掛ける「敵対的買収」だった。 「電脳雑伎集団」がIT企業の「東京スパイラル」を買収しようと動き出した。半沢直樹(堺雅人)が勤める東京セントラル証券は当初、総額で約1500億円と見込まれる同案件でファイナンシャル・アドバイザーとなる予定だったが、電脳側からアドバイザーの契約を一方的に断られてしまった。事態は急転する。電脳は緊急記者会見で、スパイラルの発行済み株式約30%を取得したと明らかにした。半沢は「時間外取引か!」と叫んだ。 想起するのは、2005年2月。新興のライブドア(当時)が仕掛けたニッポン放送への敵対的買収。ライブドアは2月8日朝、東京証券取引所の立会外取引システム「トストネット」を利用し、わずか約30分で同放送株の30%ほどを取得し、取得済みの分と合わせ約35%を持つ筆頭株主におどりでた。まさに「奇襲」。日本ではなじみがなかった敵対的買収の先駆けとなった。 ■M&Aの「黒衣」が前面に出てきた 「電脳vsスパイラル」では、それぞれに知恵を授けたり実務面でサポートしたりする金融機関が描かれた。M&Aでは、買収する側と買収される側の双方にファイナンシャル・アドバイザーという金融機関が付く。アドバイザーになるのは主に国内外の証券会社など。ドラマでは、半沢もアドバイザーの立場で活躍した。 M&Aでは通常、金融機関が表立って動くことはないが、ライブドアvsフジテレビの攻防をきっかけに、黒衣だった金融機関が表舞台に出てきた。ライブドアは買収資金としてリーマン・ブラザーズ証券(当時)から800億円を調達した。大和証券グループの大和証券SMBC(当時)は、フジテレビのアドバイザーとしてホワイトナイト(買収防衛に協力してくれる友好的な株主)探しなどに尽力した。日興プリンシパル・インベストメンツ(当時)は両社の「和解」を仲介した。2カ月にわたる争いでは、M&Aの舞台裏を支える資本市場のプロたちが半沢のように動いていた。

続きはこちら

(2020/09/27)