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日産自動車のプレミアムブランド、インフィニティは9月25日、ミドルサイズSUV「QX60」の次期型を示唆する「QX60 モノグラフ」をワールドプレミアした。 【写真をもっと見る(21枚)】 おおよそ５ｍのボディに3列シートを搭載したQX60は、国内導入されていないため我が国では身近な存在ではないが、北米では優れたパッケージングと快適性で高い評価を得ているクロスオーバーSUVだ。現行型は来年フルモデルチェンジを行う予定だが、今回披露されたQX60 モノグラフは、次期QX60のデザインの方向性を示したもの。 デザイン部門幹部によれば、QX60 モノグラフの製作にあたってはインフィニティブランドのデザインの指針から議論を始めたとのことで、完成した車両は単なるデザインスタディやコンセプトモデルではなく、将来の3列シートSUVをプレビューしたものと説明する。 現代的なファミリー層を意識してデザインしたというエクステリアは、ワイドスタンスと天地方向に薄いグリーンハウス、そして直線的なショルダーラインが特徴。たくましいホイールアーチの張り出しもSUVらしい力強さを感じさせる。また、輝度を高めたフロントグリルやキャビンがより長く見えるようサイドウインドウ後端が絞り込まれていることも注目すべき点だろう。デザイナーは、より迫力あるルックスのため、重心を高く感じさせる造形を採用したというが、その狙いは見事に実現していると言えそうだ。また、リキッドメタルの質感を再現したプラチナ塗装もアピールポイントで、ブラックルーフとのコントラストがダイナミックなビジュアルを実現している。 日本発のプレミアムブランドらしく和のセンスがデザインの基調になっていることにも注目。一見シンプルに見えるそのボディには、西洋のミニマリズムにも通じる「間」が体現されているという。さらに、フロントグリルのインナーメッシュには折り紙のエッセンスが活かされているとのことだ。 今後、QX60 モノグラフは横浜のグローバル本社および2020年北京モーターショーで一般公開される予定。興味のある人は要チェックだ。

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(2020/09/27)