増える「SNS就活」 同級生や企業の動き探る情報戦(NIKKEI STYLE)

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「大学に行けなくなり、SNSの情報を頼っている」。明治大3年の男子学生はこのように語る。春から夏にかけて金融機関の夏季のインターンシップに応募するものの、周囲の選考状況が分からない状況だった。 ツイッターでは、受けている企業名に加えて「選考」のワードで検索。合格通知が来たという人のツイートを確認している。「銀行や保険会社は不合格のメールを送ってくれない『サイレント』の場合が多い。(大学に行けないので身近に)相談できる友人もいない」と打ち明ける。 「#22卒」「#就活生と繋(つな)がりたい」――。ツイッターではハッシュタグ付きで就活に関する言葉が飛び交っている。大学で日常的に友人と会う機会や合同説明会といったリアルな場が失われ、インターンなどでの同じ境遇の就活生との交流も減っている。そうした就活生が頼みの綱としているのが、ツイッターなどのSNSなのだ。 就職情報会社のディスコ(東京・文京)の調査によると、SNSを就活で使ったことがあると答えた学生は21年卒が62.4%で、20年卒と比べ1割増えた。最も利用率が高いのはLINEで45.9%、ツイッターが27.3%で続いた。LINEは20年卒比7.3ポイント、ツイッターは8.3ポイントそれぞれ上昇した。 首都圏私大3年の女子学生は、就活に関する講座の講師が主催するLINEのグループに参加し、面接やエントリーシートのテクニックを学ぶ。「LINEは友人との連絡で頻繁に確認している。就活のグループでも気軽に質問ができて、通知にもすぐに気づく」 就活生は学生同士の横のつながりだけでなく、企業からの発信を受け止める縦のつながりでもSNSを頼りにしている。 「企業説明会ではつかみにくい社員同士の空気感が分かる」。早稲田大3年の女子学生は、6月に日用品メーカーが開催したインスタグラムのライブ配信「インスタライブ」に参加し、同社のインターンへの応募を決めた。配信では社員が就活時代のエピソードや企業を選んだ理由、働き方について説明していた。 インスタライブではオンラインで双方向のやりとりもでき、「質問しやすく、雑談に近い話で企業の雰囲気をつかんで応募ができた」と話す。 企業側が発信する情報はこれまで「リクナビ」や「マイナビ」のような就活情報サイトで得るのが当たり前だった。しかし「会社のいいことしか書いていないので、雰囲気や実際の仕事内

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(2020/09/27)