疲労でわけもなくイライラ… 元陸自心理教官の解決策(NIKKEI STYLE)

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今回のような大きな変化を経験すると、人は神経過敏になり、不安になります。ささいなことにも敏感になり、情報を絶えず求める。常に警戒のアンテナを立てているから心身のエネルギーを消耗し続けています。 消耗するとイライラするのは、人間に共通する本能的なプログラム。弱っているときは敵に付け込まれやすいから、イライラすることで自分の命を守ろうとしているのです。また、このように疲れているときに仕事が増えると疲労感は増すばかり。だから自分の仕事を増やす原因を作る対象、たとえば職場の人、あるいはパートナー、弱い存在である子どもや高齢者に矛先が向くことも多いのです。 外出自粛期間、いつまで続くかわからない感染症への不安で、多くの人がプチうつ状態になりました。うつ状態の人は、少し回復しつつあるリハビリ期にイライラが起こりやすく、本人もなぜだかわからないけれど、むしゃくしゃして家族に当たりたくなる。 イライラはエネルギーを放出する感情だから、ため込むのはつらい。だから常にターゲットを探します。しかし、そこで特定の人に当たっては、人間関係を悪くします。もっといけないのは、“当たりグセ”がつくこと。その人を見ただけでスイッチが入り、イライラをぶつけるようになる。次第にそんな自分を責めるようになり、うつ症状から回復できないという悪循環に陥ってしまいます。 イライラしているのは誰かが悪いわけでも自分に我慢がないからでもなく、コロナ禍によるもの、と受け入れましょう。 今、イライラしている人の多くはこの状態にあります。社会や生活の変化とウイルスへの不安などから、少し精神的に疲労してしまった。その疲労がイライラに向き、周囲との人間関係が崩れ、それがまた疲労を加速させる。そんな状態が続いてきて、この時期に疲れがピークに。でも、がんばる自分をやめられず、そんな自分にもイライラして、何だか自己嫌悪にもなる。これは、ずっと気を張ってきた結果、ようやく感情がSOS信号を出している状態と言い換えてもいい。そう思うと、本当の意味で「ペースダウンしよう」と思えるかもしれません。

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(2020/09/27)